
路傍のクロワッサン
@bear-jew
2026年7月30日

反ミーム部門は存在しない (ハヤカワ文庫SF)
qntm,
鳴庭真人
読み終わった
タイトルにある「反ミーム」とは一体なんなのか。
なんとなくネットを漂流していれば「ミーム」という単語には出会う機会があると思いますが、その実際的な意味については知らなかったりします。
かくいう私も詳しく知らなかったのですが、どうやらミームというのは「自己複製し拡散する情報」を意味するとのこと。
つまりその反対の「反ミーム」とは、「情報を拡散しない」ことを意味しています。
本書ではそんな「反ミーム」特性(記憶や記録を消去する)を持つ存在と人類との戦いが、スリリングに展開していきます。
何が起きているのか、何が起ころうとしているのか、人智を超えたストーリーにただただ圧倒されるばかり。
SF、オカルト、ホラー、あらゆるジャンルが混じり合うカオスさとは裏腹に、精緻に練られたプロットが魅力的な一作です。

