本屋lighthouse "生物界は騒がしい" 2025年3月30日

生物界は騒がしい
生物界は騒がしい
D.G.ハスケル,
屋代通子
ヒルマ・アフ・クリント、そして温泉マークなどの影響の結果、自然界の音というテーマを持つと思われる本書が急遽選ばれた。刊行されたばかりでもあり、タイミングの妙も感じる。まだ20ページも読んでいないが、引用したい箇所がたくさん、いやすべてと言ってもいいほどおもしろい。400ページ超え2段組の物量がうれしい。舞いながら読んでいる。
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さまざまな「聞き方」を表す語彙を持たないと、わたしたちの頭はそこに注意を払うのを怠るようになり、想像の幅も限られてしまう。動詞の乏しさに妨げられると、言語は形容詞や副詞、類推に頼りがちになる。(p.29) ヒルマ・アフ・クリントの本のなかにも、言語(化すること)が可能性を拡げるのではなくてむしろ限定してしまうことについて言及されている箇所があった。言語化することを我々はとにかくよいこととしがちだが、そうではない場合もある。あるいは、言語化することの不可能性を知りながら、それでもなお「できるかぎり可能性を減少させないように」言語化することを追求する必要がある、ということか。
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