レッチリ
@oi09065910811
2026年7月30日

読み終わった
三宅香帆がノルウェイの森に関する論文の中で「螢」と「めくらやなぎと眠る女」を引用しており、気になって読んでみた。
「螢」は完全にノルウェイの森の下敷きとなるような話で、ここからあの物語が生まれたのかと感慨深い気持ちになった。「螢」を下敷きにした恋愛長編小説を書きたいと思い執筆に取り掛かったところ、完成した作品が想定の倍以上の文量になったことに対して村上春樹は、この小説は思った以上に書かれることを求めていたのだろうと思う、と言った。
「めくらやなぎと眠る女」は物語こそノルウェイの森の原型をなしているとは言い難いが、比較した時に似ている描写がかかれている。作中に出てくる胸の手術で入院している友人の恋人というのは直子を彷彿とさせる。ノルウェイの森で書かれた不可解な点について補助線を引くような役割を本作は果たしている。
また、この2作以外の短編も優れており、特に「踊る小人」という短編は個人的に面白かった。
