704h "族長の秋" 2026年7月30日

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@704h
2026年7月30日
族長の秋
族長の秋
ガブリエル・ガルシア=マルケス,
鼓直
2/5くらいまで読んだ。 相も変わらず繰り返される所業といった感じで、読書が作業めいてきた。このまま最後まで続きそうなので、あとがきと解説を先に読むことにした。 訳者あとがきは作品の補足となっていて、やはりこの文体は最後まで続くようである。話の筋を追おうとして、急ぎ過ぎたかもしれない。それならそれで先にあらすじを調べるなり、毎日少しずつ読むなり、読み方を変えれば楽しめるのかもしれない。 続いて池澤夏樹の解説を読むと、「この解説の目的はこれを読もうとしているあなたを城門まで連れて行き、中の様子を少し説明してから背中をぽんと押すことだ」とある。流石である。当然のようにこちらの当惑を先回りしていたようで嬉しくなった。 更に本書を読む奥の手を教えてくれる。インチキと前置きしたうえで「勝手なところからしばらく読む、を繰り返す」というものだ。「登場人物を一通り知っていればどこから読んでも楽しめる」この読書法は大著『失われた時を求めて』を読むのにヴァレリーが提案した方法らしく、更に池澤夏樹は『源氏物語』でも有効だと言う。ちょうど『源氏物語』と並列して読んでいたので少々驚いた。 『源氏物語』はウェイリー版を読んでいるのでサクサク読めているのだが、確かに大河というよりは細かい出来事の集積なので、今読んでいる時代も国も全く違う二つの小説は似ているのかもしれない。雑多に読んでいるようでも、無意識に欲しているものがあるのだと不思議に思う。 二作品を通して思うのはガルシア=マルケスも紫式部も文章が上手い。作風、世界観は全く違うというか逆と言っても良いくらいだが、情景をイメージする想像力とそれを伝える文章力、言葉選びにため息が出るくらいだ。イメージがとにかく素晴らしいので、ストーリーで気を引かなくても情景描写の連続でずっと読んでいられるのだと思う。
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