
菜穂
@mblaq_0825
2026年7月26日

怠惰の美徳 (中公文庫)
梅崎春生
読み終わった
本のある暮らし
積読家
戦後文学を代表する作家ですが、古さはまったく感じませんでした。国家や組織、人間の愚かさを静かに見つめる眼差しは、SNS時代の同調圧力にも通じるように思います。
それ以上に惹かれたのは、自虐をユーモアへ昇華する文章の巧みさ。「不潔な涙」や「雑巾にでもなって生まれてくればよかったのに」といった表現には思わず笑ってしまいました。どこか穂村弘さんを思わせる空気もあり、私にはたまりません。
「とにかくまた今日を過ごせばいい」という一節は、これまでの自分をそっと肯定してくれるようでした。ようやく「好きな文豪」と呼べる人に出会えた気がします。





