
Eukalyptus
@euka_inrevarld
2026年7月30日
美の哲学論考
倉石清志
読み終わった
本書は著者が、学術ではなく真の美の希求者にしか読まれたくはないと前書きで断言するほどに読む人を選ぶ。要は美に対する「変態」しか読んでくれるなという本だ。
学術的な美学よりも、より純粋美の追求にシフトしている私には相当馬の合う本であった。著者独特の用語を敢えて作成、用いることで更に本書は読解しづらくなっているが、ビジュアル・シンカーとして、その言葉の表す「ビジョン」に関しては読み進めていくうちに拓かれていく感覚があり、二週目以降の通読て何かを掴めそうなところまではきた。
生命による美しさについて、抽象画を通して希求する身として、そして生死の振り子に揺られながら日々生き延びている身としてはその点についての真理に触れた箇所もあり、私は書籍を通しても生きることを鼓舞されたように感じた。
但し本書は真の美の希求者であり、120P程度のハードカバーに¥3630を払える変態しか読めないだろう。引用して学びを深めたい箇所は多々あった。とても崇高な書籍であった。

