あき "海と毒薬" 2026年7月31日

あき
あき
@akiko113
2026年7月31日
海と毒薬
海と毒薬
遠藤周作
読了〜! サークルの先輩が最近読んでよかったと仰っていたので、図書館で借りてきた〜!めちゃくちゃ良かった〜! 戦争末期の日本で実際に起きた米軍捕虜の生体解剖事件をもとに、「日本人とはいかなる人間か」を探る作品。 導入がめちゃくちゃ良くて、気胸を診てもらう→医者の様子がおかしい→実は......って感じで事件に繋がるのもすごく良いんだけど、その日常生活に人を殺した経験がある元憲兵が当たり前に溶け込んでいる描写が良い!!!! 作品全体を通して、「良心の呵責」みたいなものがキーワードになっているというか たとえ悪いことをしても社会からの罰が無ければ大丈夫って思ってませんか......?って問いかけられている というのに気づいてから思い返すと、日常生活に元憲兵が溶け込んでいる描写は、良心の欠如(?)はあなたのすぐ近くにもあるんですよ と言われているようなきもち😰 神の存在(宗教?)の感覚が薄れつつある現代社会にこの問いかけはめちゃくちゃ刺さる😣 私たちを内側から裁ける「良心」って、それまで触れてきた価値観に左右されすぎるよね?例えば、戦争で人を殺すことが当たり前の価値観に触れて育ってきた場合の良心は...... 勝呂と上田が流されるように生体解剖に参加してしまうシーンが印象的で、最近調べたハンナ・アーレントの思想とも重なるというか!雑にまとめると、自分で考えることをやめちゃうと悪に落ちるよー!って感じなんだけど......🧐 あと李龍徳の「石を黙らせて」! あれは良心の呵責と向き合う とか 贖罪ってほうにテーマがあった気がするので、この本と繋がるところも多いかも🦆です(※個人の感想です)
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved