海と毒薬
73件の記録
rina@r_1_n2025年11月14日読み終わった再読再読。 初めて読んだのは多分、大学生の頃。 その時は正直よく分からなかった。 あの頃よりは理解できた気がするけれど、じゃあそれを言語化してと言われたらまだそこまで言葉が追いつかない。 勝呂がまだ医者を続けている意味を考えている。




SU@real_ding_012025年11月13日読み終わったこの本を読んでいて自分が怖くなった 安全地帯にいる今は勝呂側の立場だが、当時の生きているとすれば戸田寄りの人間だということに… マウスの実験と同じで世に貢献するであろうと生体実験を正当化し、非道的行動を受け入れてしまいそう。 個人的に文豪と呼ばれている方の作品は個人的に読みづらかったのですが、言い回しや表現が現代的でスッと入ってくる読みやすい作品でした。



り@ryohei_132025年11月9日読み終わった・時代ではなく環境(立場かも)なのだろうと思う ・抗えないことは人間の弱さなのかもしれないけれど、適応(麻痺?)して生きてしまえることが人間の強さなのかもしれない ・面白い本ではなかった。 次はただ面白い本が読みたい。
はづき@paroles11182025年11月1日読み終わった以前から気になっていたけど、難解なのでは…と危惧していた本作。とても読みやすく、さらりと読めてしまいそうだけど、読めば読むほど自問自答したくなる作品だと思う。 毎日人が死んでいく戦時中、命の重み、というのがなかなか響きづらい時代だったのではと思う。そんななか、人を、自分の手で殺す。 そんなとき、私は何を思うんだろう。勝呂よりも、私は何となく戸田に近い気がしてしまう。 自分の罪が世間にばれて糾弾される、その恐怖はある。ただ……自分の中での苛責、心の痛みは感じるのだろうか。 社会性を失うわけにはいかないので、感じるふりをしているだけな気もしてしまう。 彼らのやったことを、ひどい、絶対にあってはならない、と思える人でありたかった。


yayano@yaya72025年9月5日読み終わった「沈黙」からの流れで。人の残虐さと、そうなれなかった勝呂の良心はじつに良心だったのか、あるいは冷徹に見える戸田にほんとうに良心はなかったのか、まざまざと考えさせられる。 黒い海が引き込んだのだ、みんな死ぬ世の中なんだから、一人くらい生きたまま殺したって自然死とどうちがうんだよ、と、ああ呵責さえ感じられない戸田を思う。(黒い)海が自然死で、毒薬が実験死だったのかもしれない。




momoca@momoca2025年7月22日読み終わった@ カフェ戸田の考えや生き方が昔の自分に重なる うろ覚えだけど、手記の中で戸田が抱えるふしぎについて読者に問いかける部分が好きだった そうだね、私たちはいつもそう、決定的な瞬間が訪れるまでは
okabe@m_okabe2025年7月1日読み終わった幼い頃、親戚に優しいおじさんがいた。おじさんは戦争に行った経験があって、父はよく「あの人だって、戦時中は相当残酷なことをしてきたはずだ」と言っていた。この小説を読みながら、そのことを思い出していた。




- ゆらゆら@yuurayurari2025年6月25日読み終わった初めての遠藤周作。さすが、面白かった。戦争中の恐しい事件が中心の出来事にあるけど、それをこんな風に読ませるなんて小説の技術がすごいな。導入、戦後の一市民の語りから、戦中の事件の間に、関係者が過去を語る章が入る。佐伯彰一さんの解説もふむふむと読む。 (23.8.30読了)

- セルジオ@sergio2025年6月3日自分が当時その場所に、その立場でいたとしたら抗えたか。当日手術室に入ったあとの勝呂のささやかな抵抗に共感しながらも、その勝呂に同僚がかけた言葉がリアルだと感じる。 どうせ死刑になるのだから。医学の発展に繋がり多くの人を救うことになる。自分を納得させるための言葉、もっともらしい理由があるときこそ、ひっかかるものを大事に、より大きく見ることを心がけていようと思う。




- こよみ@Candy_Noisily2025年5月8日読み終わった読みやすい文章で良かった。 この時代だからこそ起こった事件だと思うと迂闊に関係者を責められないし、「自分ならどうするか」を強く問われているように感じた。 登場人物の過去からしっかり掘り下げて、3人の視点から見ることでより想像しやすかった。 こんなにも死の暗い匂いがする文章を書けるのが凄いな。めちゃくちゃ好きな作品だった!

夏しい子@natusiiko2025年3月6日かつて読んだこれは凄かった。正統派の倫理観を「人間の尊厳とは何か」を突き詰められたような小説だ。 私は意外とサイコパスな戸田という人間の方が人としての黒さが無いように感じる部分もあるなと思った。 勝呂があの手術の後から、最初の主人公に出会うまでのところも読んでみたかった。
I.@spring_3172025年3月3日読み終わった「日本人とはいかなる人間か」 不気味さと日常が隣り合わせにいることの表現がすごかった 繰り返されるどうせ死ぬのだからや医療の発展のためという生体解剖への言い訳 本当に彼らに罪の意識はなかったのか 私が勝呂ならどうしたかな 断れる訳もなく溶け込んでいた気もする 罪の意識よりもそれが勝ってしまう感覚がそれなのだろう
蝉@mi_nnminnminn2025年2月8日読み終わった星4.5 色々な視点から書かれる心理描写が面白かった。あらすじに米兵解剖シーンって書かれてたから期待して買ったのに、全然そのシーンがなくて残念🥲






































































