海と毒薬

24件の記録
- こよみ@Candy_Noisily2025年5月8日読み終わった読みやすい文章で良かった。 この時代だからこそ起こった事件だと思うと迂闊に関係者を責められないし、「自分ならどうするか」を強く問われているように感じた。 登場人物の過去からしっかり掘り下げて、3人の視点から見ることでより想像しやすかった。 こんなにも死の暗い匂いがする文章を書けるのが凄いな。めちゃくちゃ好きな作品だった!
- 夏しい子@natusiiko2025年3月6日かつて読んだこれは凄かった。正統派の倫理観を「人間の尊厳とは何か」を突き詰められたような小説だ。 私は意外とサイコパスな戸田という人間の方が人としての黒さが無いように感じる部分もあるなと思った。 勝呂があの手術の後から、最初の主人公に出会うまでのところも読んでみたかった。
- I.@spring_3172025年3月3日読み終わった「日本人とはいかなる人間か」 不気味さと日常が隣り合わせにいることの表現がすごかった 繰り返されるどうせ死ぬのだからや医療の発展のためという生体解剖への言い訳 本当に彼らに罪の意識はなかったのか 私が勝呂ならどうしたかな 断れる訳もなく溶け込んでいた気もする 罪の意識よりもそれが勝ってしまう感覚がそれなのだろう