路傍のクロワッサン "777 トリプルセブン" 2026年7月31日

777 トリプルセブン
伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ第4弾にあたる本書。 正直言うと伊坂作品に特別興味があるわけではないのですが、今シリーズだけは大好きで全作読んでいます。 前作『AX』が個人的に微妙だったので、本書のハードカバー版はスルーしていたのですが、文庫化されたのを機にいっちょ拝読。 率直な感想は、シンプルに面白い! ホテルというソリッドなロケーションで繰り広げられる殺し屋たち(本編では「業者」と呼称)の攻防戦は読んでいて楽しいです。 「天道虫」こと不運な殺し屋〈七尾〉が再登場し、『マリアビートル』的な面白さに回帰しているのも好みでした。 もしかしたら『グラスホッパー』→『マリアビートル』→『AX』→『777』と作品ごとで緩急をつけているのかもしれません。 キャラクターの魅力で世界観を支えつつ、「裏切り」を仕込んだプロットで驚かせてくれる本シリーズは、伊坂幸太郎の真髄を痛感できる見事なエンタメです。 いずれは、NetflixかWOWWOWあたりでドラマ化して欲しいものです。 ただ、敵の戦闘スタイルが吹き矢なのはダサかったなぁ…。
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