
梔子
@asago_404
2026年7月31日
砂嵐に星屑
一穂ミチ
読み終わった
舞台は大阪のテレビ局。そこで働く様々な立場の人達を描く。
誰かの日常が日々報道されるけれど、放送されることのどれくらいがありのままの姿なのだろうか。
一穂さん6冊目。
ストーリーそのものは特殊ではなく、あらすじだけ見れば〝最近よくある上手くいかない人生に共感させるような文章で優しく寄り添う系〟かなって思うことが多いのだけれど、読んでみると、テーマと舞台の選ぶセンス、比喩表現が素晴らしいなって毎度思うし、どこにでもいそうな人を書くのが本当に上手いなぁとしみじみ。
────傷は傷のまま。悲しみは悲しみのまま。時は流れ、「あの日」は巡り、不在の思い出が胸の中だけに降り積もる。
うっかり涙が出そうになったひと文。
