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梔子
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@asago_404
  • 2026年7月2日
    ファイア・ドーム(下)
    ⚠人によってはネタバレ気味の感想 身近に事件が起きた時、部外者たちは無責任に干渉し、関わろうとして、事実かどうか分からない噂を信じて広めるくせ、都合が悪くなれば当事者から外れる。 そんな浅はかな好奇心から生まれるのは、既に傷付けられ、声をあげることすら出来なくなった方や大切な人を失った方達の二次被害。 そういう所に焦点を当てたストーリー構成と真相だった。 自身のネームバリューから大々的に宣伝されることすら伏線にしていたと思う。 この物語の真相に対する反応は、あなたの心を映し出す。 他人に興味や関心を持つ時、その感情はどこから湧くのか、少しだけでも考えなければならない。 けして被害者にはなりたくないのに、大きな事件を求め魅了されるなんて、あまりにも軽薄だ。 これは私たちへの警鐘の物語。
  • 2026年6月24日
    ファイア・ドーム(上)
    二十五年前に起きた誘拐殺人事件。 そして現在、同じ家から再び失踪者が……。 人は皆、事件を求め、さらにそこには物語や特殊な背景があると信じている。 フィクションと現実は違うが、このあらすじに惹かれてこの本を手にするってもしかしたら危ないことなのかもしれない。 『悪意ではない。そこにはただ、信じられないほどの軽薄さがあるだけだ』 余談 やっぱりどうしても映像化を意識して書いてる感は否めない。孤城以降こんな感じだし、もうそういう作風になったと割り切るべきかな💭
  • 2026年6月14日
    魔王
    魔王
    今、読むべき本かなと思い手に取ってみると、作中で起きていることが現実と重なり過ぎて背筋が凍る読後。 本著が刊行された当初より、人々にとってSNSは切っても切れない存在になった。錯綜する情報を正しく見極めることも、同調圧力や集団心理に負けずに、誰のコピーでもない自分の意見を持つことなど不可能に等しいのかもしれない。 それでも、圧倒的な大きな力に『仕方ない』と諦めることに慣れる事がどういうことかくらい自分の頭で考えなければならないなと再確認できた。 ────兄貴は負けなかった。逃げなかった。だから、俺も負けたくないんだよ。馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも、水に流されないで、立ち尽くす一本の木になりたいんだよ。
  • 2026年6月5日
    多類婚姻譚
    多類婚姻譚
    結婚なんて、今の時代は男であろうが女であろうがメリットの方が少ない。多様性の時代、人それぞれなんて歌われても、それでも未だ結婚・出産・家庭を持つことこそが一人前の証で幸せだというような風潮は残っている。 結婚して楽になったり幸せな部分もあれば、していないからこその喜びや自由さもある。 結局は自分がどうして結婚したいのかというのに向き合うべき。結婚は人生の通過点ではなく、ひとつの選択だ。 ほんのり朝井リョウ・辻村深月色を感じた。 凪良ゆうらしいといえばそれっぽいけど、凪良さんじゃなくても書けたような…本人の二番煎じ感も……という印象で直木賞候補には驚き。映画の宣伝がてらですかね。
  • 2026年5月31日
    やめるときも、すこやかなるときも
    一人では生きられないのに、自分の傷を他人に背負ってもらおうなんて狡い。けれど、闇を打ち明けるのは勇気のいること。 年齢を重ねるほど一切の打算なしの恋愛なんて不可能に近い。 お互いにそれを察知しながら、一緒にいたい背負いたいと思うのが結婚なのかも。
  • 2026年5月19日
    デクリネゾン
    デクリネゾン
    年配者と若者、親と子、男と女。それぞれ正反対の立場の者たちは同じ人間なのに一生分かり合えない。 コロナであらゆることが変わり、浮き彫りになったそれぞれの様々な境界線。 一般的とは言い難い繊細さを持った主人公と共に、この変化し続ける世界を全身で感じ憂いに浸る。
  • 2026年5月11日
    アフター・ユー
    残された者が知れることなど本当に知りたいことではない。 あらすじや謳い文句に反し、感動よりも現実を突き付ける物語だった。 人間いつ死んでしまうか分からないなんて当然なのに、いざ亡くなるまでその実感は持てない。 明日は我が身。大事にしよう、相手も自分も。
  • 2026年5月6日
    マリアージュ・ブラン
    友情婚だろうが恋愛婚だろうが、どちらにせよ、だからこそ出来ないことや分かり合えない部分は出てくる。 何でも安易にラベリングしてしまう危うさと越えられない男女の壁というのは、この近年、様々な創作物で散々言われているが、孤独という言葉の暴力性についてははっとさせられた。一人が好きなくせに、そこに攻撃性があることに自分自身が気付けないなんて。 初読み作家さんだけれど、言葉選びと文章、纏う生活感が好みすぎた。刊行作品読破目指す。
  • 2025年11月17日
    武道館
    武道館
    誰の人生も選択の連続だが、寿命の短い女性アイドルにとってそれは一般人の比ではない。しかし、誰かが作りあげた古くからある価値観やルールの中から決めることは、本当に自分で選びとったと言えるのだろうか。 恋愛スキャンダルが出る度に思う、人を応援するとは何かを言語化してくれた作品。 前髪のくだりが本当に凄かった。これはアイドルか、アイドルが本当に好きじゃないと書けないなと。 アイドル視点の為、アイドルの恋愛に対して擁護的にも見える描き方には感じたのでガチ恋勢は読んでもピンとこないのかなとも。 個人的にはプロなら隠すべき派。グループを抜ける時や引退時に綺麗な気持ちだけで送りたいからスキャンダルはなかったら嬉しいな程度なので中途半端な位置にいる程度のアイドルファン(同性を推してるからかもしれないけれど)なのでなんとも言えないけれど、ただ思うのは、たかだか10代そこそこの女の子が恋愛したくらいで大犯罪者みたいに叩くのはどうかとも思うし、それでも恋愛禁止が暗黙のルールでバレたら炎上不可避の女の子に手を出してくる男性は大した人間じゃないだろうしそんな全てを掛けて恋愛するほどの存在ではないよなと思ってしまう。恋愛禁止って言われて秘密の恋に燃えてる酔ってる子も多いだろうけど。
  • 2025年10月2日
    自転しながら公転する
    物語にしては省いていい部分が多くて正直何度もだれたけど、最後のある台詞がこの作品の全てを表していて涙が出た。劇的な出来事や綺麗な描写はなく、ただ、一人の女性が普通に悩んで生きるだけ。人生そんなものだよね、それでいいんだよねと思わせてくれる。
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