
草大福
@yadokari15
2026年7月31日
世界99 下
村田沙耶香
読み終わった
上巻は何この世界気持ち悪ーと思いながら読んでいたのに、下巻ではすっかり慣れてしまった。それが恐ろしい。
色々なことを示唆した話が入り混じってると思いながら読んだが、中でも私が1番感じたのは「ミソジニー」を解体、再構築して鮮やかに見せてくれた、ということだ。
性犯罪者や、モラハラ夫たちが、なぜ、いかにして女性に対してイライラしたり、憎しみを感じたりするのかというのを、前半は空子と男たちの関係から、後半は空子がピョコルンに対して感じる感情から描き出していたと思う。女性というものを動物に置き換えて、描きなおしたのがすごい。
コンビニ人間の時も思ったが、最後はなんとなくホッとして終わる。全然ホッとする展開じゃないんだけど。それは私が空子という異物をこの世界から排除できてホッとしているのかもしれない。
後この本を読んでから世界99が自分の中に誕生してしまったのを感じる。
今場の空気を読んで自分をチューニングしている、というのを、自分に対しても人に対してもすごく感じる様になった。
これは褒め言葉ですが、恐ろしい本だ……。

