世界99 下

376件の記録
- r@teihakutou2025年7月9日読み終わった日頃あまり考えないようにしていたことが次々と書かれるので、ウッ…図星…となって、休み休み読み進めるしかなかった。突きつけてくることも多岐にわたっていて抜かりない。
- ev@ev2025年7月4日読み終わった現実にある、また現実に起こり得る辛さや気持ち悪さが続く長編で、読み進めるのがかなりきつかった。村田さんの小説は昔から好きだが、読み終えた今もここまで長編で読みたくはなかったというのが正直な感想になる。すごい小説ではあると思う。
- mamo@reads_mamo2025年7月2日読み終わった@ COFFEE VALLEY読み終わったのに、この世界観から抜け出せない。 人は皆からっぽだし、誰かの奴隷のような社会的構造になっているし、虚構なのに現実の構造をトレースしているかのようで妙なリアリティもあり。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年6月23日読み終わった一旦閉じて寝ようと思ったけど気になって眠れなくなってしまって最後まで一気に読んだ。 刺激的なディストピア小説で引き込まれてしまった。 文庫化したらそのタイミングでもう一度読みたいし、誰かが書くであろう解説も読みたい。 その頃の読後感は今のそれとは変化してるかな?
- かゆ@kyn_kn2025年6月22日読み終わった村田沙耶香作品の好きなところ。 本当にどうやったらこんな物語が作れるのか、と怖くなるところ。 こんな気持ちになってはいけないと思っていたけれど、村田さんは、それらを言葉にして昇華してくれた。物語にしてくれて本当にありがとう、となるところ。 かなりの長編だけれど、最初から最後まで恐ろしく、やめたいのにやめられないのが怖い作品だった。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年6月22日読み始めた下を読みはじめた。 ピョコルンの進化がどんどん気持ち悪い方向に向かっている。 あくまでも読んでいるこちら側の感覚なので、本の中の世界ではピョコルンの進化はは人間の需要に対応してるんだろうけど。 さまざまなことをがピョコルンに置き換わって、過去に自分に向けられていた感情をピョコルンに感じるようになった空子にハッとさせられる。 しかもピョコルンはラロロリン人のリサイクルだし(その仕組みがよくわからないけど) うっすらと「全体主義」や「優勢思想」が滲み出てきている気がしてこの先どうなっていくのか怖いけど最後まで見届けたい。 あとピョコルンよりも匠が気持ち悪い。 彼は登場した時からずっと気持ち悪かったし、加害者が被害妄想垂れ流しいるように見えて嫌悪感がすごかった。 その気持ち悪さは歳を重ねても健在で変わらなさにびっくりする。
- Na2@Na2na2na22025年6月21日読み終わった読み終えてしまった...。とにかく色々凄かった。読んでて自分とリンクするところもあり、ギョッとするところもあったりと今までに感じたことがない読書体験だった。
- 椎原@z4hara2025年6月18日読んでるピョコルンって便利だな〜さっさとこんな風に人間が背負わされてる雑務を一手に引き受けてくれる便利な存在ができればいいのに!しかもそれは人間のリサイクル!なんて理想的!みたいなディストピアみたいな思想をアッサリと植え付けてくるような空子視点の軽い読み応えにフッと気が付きいつのまにか自分も世界99あたりに立ってるような気分になっちゃってた。こぇぇぇ……。
- エマ子@emma-05082025年6月16日読み終わった読み終わってしまった。本当に面白かった。 誰かと語りたくなる作品。 上巻でこれでもかとあった性描写は下巻で目に見えて減った。ホッとすると同時に、ただ見えなくなっただけなのかもしれないと薄寒くもなる。 加害者と被害者、支配する側とされる側、差別する側とされる側、あっけなくその立場が入れ替わることが常に描かれ、空子でさえピョールを通してかつての明人の気持ちをありありと再現してしまう。その危うさ、不安定さは決して他人事じゃないなと思う。 「感動って安全な場所にいる人間の娯楽」「孤独は人間を単純にする」などグサグサ刺しまくる言葉が泉のように湧いていて、それが快感でなんだかんだ楽しく読んでしまったことが恐ろしい。音ちゃん、下巻でも飛ばしてた。 初村田沙耶香作品がこの作品だったので、色々覚悟ができたような気になっている。これからも心して彼女の作品を読みたい。
- Marie@marie3692025年6月15日読み終わった主人公は自分のことを、「私は馬鹿だから」って何度も言ってるけど、相手を満足させるように器用にキャラ変できる人が馬鹿なわけないよな…。 自己肯定感が恐ろしく低い…。
- よしだ@30mm2025年6月10日読み終わった読んでる間ずっと気分が悪いのにおもしろくて止まらなかった。 被害者という立場を抜けたと思った先は加害者という立場、しかも片足は被害者から抜けきれていないような理不尽な気持ち。 “ピョールは凛として、私の視線にもまったく気がついていないそぶりで、「キュー、キュー」と微かな鳴き声をあげる。” 「美しい被害者」は、加害者から見るとどの時代も「凛として」るんだな。
- ぼう@book_252025年6月4日読み終わった上巻を読んでから、少し時間がたってしまったけど、ようやく読めました! 読み始めたら一日中夢中になって読んでしまい、あっという間に読み終わってました🌍 完全に物語の世界のようで、 でも現実世界に当てはまる構図や感情に溢れていて、 読んでいて「うわぁ〜。きつ。」と何度か声に出していました。
- よしだ@30mm2025年6月4日読み始めた「みんな「被害者」になりたいし、お互いが「被害者」かどうかをジャッジし続ける社会。」 ↑上巻の感想としてこんなこと書いたけど下巻初っ端から違う社会にゲームチェンジしとるがな
- いま@mayonakayom222025年6月3日読み終わった支配され、力で勝てない相手に媚びる自分をメタ視点でみて、でもピョコルンに対して簡単に自分が軽蔑し見下していた存在と同じ振る舞いをする。おぞましさと人間の弱さと空虚さに苦しいはずが面白いと思って読んでしまった。 自分やまわりの人の振る舞いに改めて対峙させられているような感覚。 下巻のp.108、『「幸福の典型例」も粒子なのだと思う。生きているだけで気づかないうちに吸い込んでいる』の部分が印象的。 おぞましいの記載が後半だけ漢字表記なのはなぜだろう。意味があるんだろうか。
- ゆずこしょう@exloyrog842025年6月3日読み終わった上巻から間を開けるなんて無理でした。翌日には購入し、そのまま読了。ずーっと最悪でした。「母ルン」のくだり怖すぎたよ。下巻は内容的に『丸の内魔法少女ミラクリーナ』収録の「変容」を拡張したような話でゾクゾクした。 他者や世界に順応することしか頭にない空子でさえ、本能的に危機感を抱いてしまう性被害のおぞましさと、被害の痛みがインストールされていない人たち(主に男性)との見え方の違いに引いた。現実社会に根強く残る性被害への偏見、女性蔑視が、これを読んでもわからないならもう無理だろというくらい徹底的に可視化されていた。
- amy@note_15812025年6月2日読み終わった感想フェミニズムジェンダー村田沙耶香さんの新刊『世界99』読み終わった。読み終わったあとは「あ゛~~~~~~~~……』と天を仰いでしまう。村田沙耶香さんの小説を読んだあとはいつもそうなる。 主人公・如月空子は「性格のない人間」。彼女は所属するコミュニティに合わせて自分の人格を演じ分け、波風立てずに生きている。そんな世界で、人々に愛される謎の生物「ピョコルン」が登場。当初は可愛いペットだったが、やがて人間の子どもを産める、生殖能力を得たことで、社会は大きく変貌していく。 女性が社会で、家庭で担わされている役割をわかりやすく、それでいて決して誇張ではないかたちで描いており、されにその女性すら担っていた役割ができる別の生命体が誕生したら、はたして女性は今まで通りの役割から解放されるのか 自分が今までの人生でしてきたこと、そこはかとなく持っていた感情を丁寧に取り出してこちらに突きつけてくる。自分がいかに傲慢で、残酷で冷たい人間なのか。 そのいたたまれなさ、気まずさに耐えて、耐えて、耐えながら先を読み進めなければならない。それほど人間の、私自身のことを切り刻んで解剖をして"はい、あなたはこんなものでできていますよ"と目の前に突き出してくる。 おもしろいが、決して楽しいものでも愉快なことでもない。私自身も読み終わってすぐの今、考えたことをしっかりと言葉にはできずにいる。考えるべきこと、薄っすらと感じ取っていたのに、見て見ぬふりをしてきたツケが大きすぎる。 恐ろしいと思ったのは、作中の世界は現実とそう変わらず、また作中の未来も現実とそう変わらないということ。その事実にずーんと落ち込む 読んでしまうと、日常のあれこれに世界99で読んだ内容が入り込んでくる。世の中の女、母親という役割、社会的な弱者やマイノリティが求められること、マジョリティがマイノリティに求めるもの。それらが頭のなかにずっとあって、そのたびにぎくりとしてしまう。でも、その気まずさを知らないまま、のうのうとしているよりかはいい。気まずさを抱えて生きていかなくちゃならない。 世界に自分以外の人が存在する以上、他者への気まずさからは逃れられない。腹をくくる覚悟をくれる小説だった
- とむ@tom_books2025年5月30日読み終わったほんとにどうしたらこんな物語が書けるんだろう… 当たり前だけど今までちらっとも想像したことがなかったこの世界の設定と常識にずっとクラクラしながら、でも全くありえなくないような気がしたり、身に覚えのある感情だなと思ったりすることが恐ろしかった 忘れられない1冊。たぶんこれから先も私の頭の片隅にひっそりとたしかにピョコルンがいる…
- M.M@cao974402025年5月26日なんとも表現しにくい読後感。自分とは一体何なのか。女性として生きるってなんなのか。そもそも人間は空っぽの生き物なのか。ぐるぐる思考がまわります。汚い感情(怒りや嫉妬など)がなくなれば、人はきれいな生き物になれるのか。そんなことはないはず、ともいいきれない今の自分。自分の価値観に亀裂が入るような、そんな一冊。
- にくみ@2k3k22025年5月21日読み終わったネタバレあり。 世界99下巻。 年齢を重ねてゆくほど主人公の関わる世界が減って役割がなくなって賞味期限が切れて身軽になりからっぽになってゆく中、最後に役目を与えられる構図、救済、という言葉があまりにしっくりきて後半夢中で読んでしまった。救われる方法、終わりの迎え方、世界との接続を外してゆく感覚。どれもうっすらと覚えがあって、でもまだ完全にはできてないものたちで、モデルケースを見ているよう。 最初に空子を分裂させひとりの人格を発生させた女性である白藤さんと、空子を世界の当事者にした女性の音ちゃんが晩年の空子にちゃんと関わってその人格みたいなものを消費して自分の生きる糧にしていってるの、共食いの構図を感じさせて、それもかなり好きでした。 というか、空子の願望や自認はおいといて、彼女の自我の始まりと終わりは白藤さんだったんだなということを知り、それはたまらなく痺れるな、と手を叩いて喜んでいる。 2人は友達でも家族でもなかったのにね。
- あんこちゃん@anko2025年5月20日読み終わった借りてきた男性、女性、その他、ピョコルンの加害に被害。恵まれた人、クリーンな人、かわいそうな人の生き様。ジョージオーウェルの1984読んだ時の衝撃が頭に浮かんだ。 これほどの内容で大長編書くのは本当に命削ったんだと思う。読ませてもらえて感謝しかない。 それにしても「子宮を見張られている」とか「かわいそうは娯楽」とかパワーワードが多くて一生忘れられない作品になりそう
- ロッタ@rotta_yomu2025年5月18日読み終わったあーーーー、読み終わった...。正直しんどかった。(しんどかった=つまらなかったではない) わたしは比較的きれいなものだけを見ていたい軟弱な人間なので、村田沙耶香が書く世界99の暗黙の了解的隠しておきたい感情の感情のない言語化に(変な日本語だけど)、じわじわと心を蝕まされた。 きっとこの世界99の世界をちっとも理解できなかったし、ただ傍観者として見つめただけで終わってしまった。読みおわるまで読まないようにしていた他の方の感想を読んで咀嚼して、わたしなりの世界99の落とし前をつける作業はこれからしたい。読まなければよかったなんて決して思わないけれど、どう自分を納得させていいのかわからない。 ラスト数行の曇り空のような美しさ。あれを書ききる村田沙耶香の凄み。ああ、ようやく解放される。
- nekomurice@nekomurice1232025年5月18日読み終わったまず第一の感想はやっと読み終わった。体力のいる本だった。(上)もきつかったけど(下)はもっときつい!でも入ったら出口まで抜け出せないそんな世界。
- もちこ@mochiko247242025年5月18日読み終わったいや〜すごい読書体験だった…。 読み終わった瞬間の正直な感想は、「やっと読み終わった…」 そのくらい、この世界に飲み込まれてた。 空子の最後の選択は、絶望なのか、希望なのか。 とにかく衝撃的だった。
- amaimono@sugarhigh2025年5月15日読み終わったこれを読んだ人としか話せないことがある。ここまで読んでしまったからこそ「やっぱり」の構造に自分も組み込まれていることを強制的に自覚させられる。
- 三弦@mitsuru_read2025年5月13日読み終わった上下一気に読み通してしまった 村田沙耶香氏の作品はいくつか読んでいたが、この作品で読みたかったその先、が見えてよかったなあと思うなど 性嫌悪?露悪?なんといったらよいか この作品の性に対するまなざしとかわいいの持つ加害性を顕にする姿勢は結構好き 人は選ぶと思うがおもしろい作品だと思う
- 藤子@fskxx2025年5月8日読み終わったあまりに先が気になって久々に隙間時間や昼休憩にも読んで読み終わった。読み終わって放心している。こちらの方が上巻よりも村田沙耶香さんを読んでいる、と感じたが、辛いが上巻の方が心に残ったかもしれない。
- みずかり@mm_calling2025年5月6日読み終わった劇薬。まだ現実に戻ってこれてない。 複数の問題提起が絡み合ってる中で、途中で出てきた「倫理の賞味期限」というフレーズがこの作品を貫くテーマかもと思いつつ、いや、なんかそんな総括をしようとすることが浅はかかもしれん、と マッチングアプリで友情婚した登場人物が、「この友情婚の時代に独身だったらこいつ友達いねーのかよって思われるじゃないですか」みたいなことを言ってて、これはわりと近いうちに現実になるかも…と思った 同性婚と夫婦別姓ができるようになったら友達と結婚することをプランBとして密かに温めてる自分にはかなり印象に残ったシーンだった
- ひらこう@flatwell_47922025年5月3日読み終わったすごい作品だった……上下巻で800ページ以上あるけれど、その分主人公の人生を追体験でき、どっぷりと世界観に浸ることができた! 共感できる感情、グサッと刺さるセリフが沢山あったのは流石村田さん。 帯に書かれていた「究極の思考実験」という文言がすごくしっくりくる。色々と思索を巡らせたくなる作品でした……!!
- いくぽぽ@ikureadsbooks2025年4月29日読み終わった非現実的で誇張されている、と感じたのに読めば読むほど端的にこの世界を表現している気がして不思議だった。自分がそれぞれの人に合わせて違った自分を持っていることに気づかされて嫌な気持ちになった。実際、私はこれくらい自分が演じている気がする時がある。どういうふうにこの本を受け止めれば良いのかわからなくて、SNSで感想を探してみたら、どれもピンとこなかった。だれかはピョコルンは救いだ、と言っていたが、そんなわけでもない気がした。私は媚びることが好きじゃないのに媚びてしまう場面を沢山持っている。それどころか媚びてばっかりだ。そこから遠ざかりたくてもがいている。
- りりり@rin__39162025年4月25日読み終わった借りてきた@ 自宅約1ヶ月借りて、返却期日当日に読み切った。 上巻からの勢いで行きたかったけど、 下巻にたどり着く前にお腹いっぱいになったし、 脳みそが疲れ果ててた。笑 とにかくすごいものを読んだ感はすごい。
- jyue@jyue2025年4月20日読み終わった読書日記4月某日(土) 『世界99』を読了。読書中は、清潔な地獄が続いているような感覚だった。ディストピアを読み慣れていないから感想を言語化するのがむずかしい。SNSで口コミを見ていると、みんな熱量高くて驚いてしまった。
- 柴犬@storyseller2025年4月18日🌀忙しさに忙殺されていてやっと読了〜、これは、、、かなり、好きな本だ。読む期間が空いてしまってもすんなりと世界に入り込める。とたんにわたしがいるのはピョコルンがいて、差別のない世界で、わたしはクリーンな人間になる。確かに、時代を早送りしたら、合理的で、“正解”な世界はこうかもしれないな。
- 柴犬@storyseller2025年4月18日読み終わった「そうですね。馬鹿でいるのは楽ですから。誰もが、疲れていて、自分が綺麗でいられる言い訳さえあれば、いくらでも人に押し付けて楽に生きたいと思っていますから」
- 月蟹@mooomnnm132025年4月16日読み終わった読んでるあいだこれが現実なのかそれとも世界99なのか境目が分からなくなる時があって、常に不快な悪夢を延々と見させられているイメージで気分が悪かった。言葉の棘を浴びせられて心を抉られていく感覚が読了後もまだ消えずにいる。それくらい衝撃的な作品だった。 でもこの現実に絶望を感じている人たちにとってはこれは間違いなく救いとなる傑作だと思う。
- TOMOCK@To_mock2025年4月14日読み終わった上巻の最後もかなり壮絶だったけど、下巻も負けないくらい気持ちが悪くなる終わり方だった。 わたしの場合、主人公の視点に共感できるところがないので強制的に抵抗もせずに様々な事象を受け入れ続けるのは拷問の様だった。 少しだけまともに見えていた人たちもみんな歪で、歪である事を肯定するためにピョコルンがいて。ラストのラストまで本当にディストピアだった。
- ☾@__youl2025年4月12日読み終わったついに読み終わってしまった...この物語を消化するのはすこし時間がかかりそう、ことばが何も出てこない、というのが今の感想としてふさわしい。長い夢をみていたような心地でまだふわふわする。
- 緋色@hiiro_kyoju2025年4月11日読み終わった@ 電車感想が全然浮かんでこなくて困っている やべえものを読んでしまったな……と このおぞましさはきっと自分というものに静かに侵食して、ふとした瞬間に顔を出すんだろう 世界99の世界はディストピアだったけど、この世界も本質的には同じじゃないか たくさんの人間が、呼応とトレースをして、感動を消費して生きている 怖い、おぞましい この感想こそが、その産物ではないか。 私の思考は私だけのものでは無い、今までの人生で、色々な体験や見たものからダウンロードされて混ぜこぜにされたものの結果でしかない。 そんなものを自分の本心と呼んでいいのか。 結局、今書いているものもこの本を読んだらこんな感想を抱くだろうという妄想の産物でしかない
- ☾@__youl2025年4月10日読んでるp.206 「人間」の典型例になれなかった失敗作が静かに排除されるように。 この前買った日記本に出てきて、久しぶりにマイブラを聴いたけれど、この本を読むときにちょうどいいかもしれない。
- きん@paraboots2025年4月6日読み終わった読了。 上巻も刺激的な内容だったが、下巻もやはりという感じ。 上巻のそれとは刺激の志向性が別だった。ただやはりこの世界99の世界は、わたしたちの実世界となんら変わらないな、というよりむしろわたしたちの世界そのもの、汚い部分、綺麗であろうとする部分、見えているもの、見えざるもの、そういったものが全て似ているように思えた。 だからだろうか。空子の空は空っぽというセリフには共感しかなく、自分という存在を位置付けはコミューンによるものだというところはひどく心に響いた。そして差別というテーマを見ても、する側される側という一方向的なものではなく、される側にもまったくの差別がない状況なんてあり得ないし、立ち位置というか役割みたいなものを得ることは、快楽となりうるんだと本書を読んで改めて思った。それは自覚的無自覚的どちらにおいてもだが。 孤独は人を酷く単純させ、コントロールしやすくする。コントロールする側もされる側もお互いがお互いを貪っているという表現にはハッとしたし、そういう役割であることが快楽でありエンタメなんだと記されているところにはなるほどなと唸るばかりだったが、それは人という生き物が社会性のある動物であるからであり、どうしようもないことなのだろうとも感じた。 上巻の終わり、性欲はなぜにという私の問いに一つの答えがあったが、なるほどなという思いと、人は身体を持つからそれに縛られる、ということもなんとなく読んで考えたりしていた。 世界99のように、たとえクリーンな世界や見える化した世界を追求しようともそれは汚い部分や見えない部分をより際立たせ、ときにそれを目の当たりにして人を生きづらくさせるのではないかとさえ思う。
- こんた@konta2025年4月3日読み終わった3.11から14年。それ以降の世界と私たちは変化をし、また変わらなさも感じながら生きてきたように思う。その感覚を持ちながら読んだ。階層、差別、性、個性•自我、記憶、家族、感動と共鳴、祈りなどキーワードがたくさん登場した。誰かとお酒を飲みながらゆっくり話してみたい。
- 彩@Alice2025年3月31日読み終わった上下巻、856ページ、読み切った〜〜!達成感あるなあ。村田沙耶香さんの本は『コンビニ人間』しか読んだことがなかったため、世界観についていけるか不安だったが、すっかり魅了されてしまいあっという間に読了。 この読後感、朝井リョウさんの『生殖記』に近いものを感じる。どちらも客観性をつきつめているというか。己のすべてを見透かされているような感覚。 ピョコルンやラロロリン人の立場が上下巻で変わり、それによって世間の人々の反応も変化する。自分だったらピョコルンやラロロリン人にどう接するか。きっと物語に出てくる人たちのようにその時々で自分の都合のいいように接し、常に被害者であるために世界に媚びて記憶を改竄するのだろう。空子にどう分析されるのか、知りたいような知りたくないような…… ・時代性と環境が先にあって、人格ってそれによる化学変化でしかない ・差別されるのって、いいですよね。一種類の差別をされているだけで、まるで自分が他の種類の差別をまったくしていないような気持ちになれませんか?そんなわけないのに ・感動って、一時的にめちゃくちゃ視野狭くなりません?結局、感動って安全な場所にいる人間の娯楽なんだなーって思います
- 本を食べない山羊@goat1234562025年3月31日読み終わった『殺人出産』のときに、なんで村田沙耶香人体の解剖をリアルに書けるのか(私もやったことがないのでそれがリアルかはさておき、リアルに感じる)と思ったんだけど、『世界99』ではとうとう解体されたことがないのに解体される描写をリアルに描いていて「村田沙耶香の筆力……!」と打ちのめされました。すごい才能だ。
- よ@h___432025年3月30日読み終わった被害を受けたり搾取された立場の人間の心理とか、真偽は別として正しいとされる社会の価値観に倣ったとしてもそれが本当に正しいかは定かじゃなくてマイノリティ側の人間を蔑ろにすることもあることとか、いろいろ思うことはあるけどこの感想を言語化できない
- ククル@kukuku20002025年3月29日読み終わった空子は本当に空っぽだったのか、白藤さんは本当に幼いキサちゃんの幻影を求めていただけだったのか、新世界創世よりもそちらの方が読み終えてからもずっと考えています。
- Puok読書室@kochisa2025年3月29日買った読んでる読み終わった読書記録25-8.9 下巻 ピョコルンの受け止めるものが変化し (ネタバレ有) ・ ・ ・ 人個体の受ける傷や搾取される辛さ、悍ましさから解放されるはずが 愛玩動物のはずだったピョコルンの変化は彼らが望んだもののはず その進化を受け止める覚悟が読者にも必要な上下全834ページ 暫くは再読するのが恐ろしい程の読後感 悍ましい(←ずっと褒めてる)のに この世界が正しく思えてくる 作者村田沙耶香様は「ユートピアを書いているはずがディストピアになってしまう」というが、これこそが真のユートピアなのなもしれない クレイジー沙耶香様の集大成、進化版
- 織@gorbe_81012025年3月26日一歩間違えれば趣味が悪い、露悪的な話だと思うんだけどそうならないのは、作者に言いたいことが明確にあるから。 私たちは常に世界に媚び続けている、だから私たちは常に被害者でいられる、被害者でいるためにいくらでも記憶を改竄している…ぼんやり感じてた問題意識を丸ごとはっきり投げ出され渡されて、じゃあどうしよ?とか安易に考えられなくなってる読後。
- みっくー@sf-distopia-sf2025年3月23日読み終わった感動という娯楽、コミュニティに呼応する自分、他人をその人よりも分かった気になる娯楽…村田沙耶香先生はなぜこんなにも世界を描き出せるんだろう。
- nessie@nessieayako2025年3月20日読み終わった読むのが止められなくて一気に読み切った。なんか、なんか獣みたいな声で叫びたくなる。人間の嫌なところが淡々とたくさん描写されていて、ああ、そこにも言及するのですね、って何回も思った。夜の光と雨(天気)の描写がすきだった。ピョコルン
- ざらめ@7mp_n2025年3月19日読み終わった@ 本の読める店fuzkue初台今日も行ってきた。東京に行くときは最低2店舗回らないと損する気がして4時間滞在。マイベストチーズケーキは絶対ココ。いい読書時間。 平和と静けさが約束されている場所で読むには内容がおぞましすぎた。
- 七瀬由惟/Yui Nanase/あーしぇ@ashe_dalmasca2025年3月15日読み終わった電書合本版で上下巻読了。 上巻(紙版)オビに「究極の思考実験」とあるので、この現実からの大きな乖離を期待しつつ読み進めると、むしろとてもリアルと繋がった世界が広がっていました。 もちろん、あのリサイクルの設定とか、リプロダクティブ・ヘルスに役立つあの動物とか、グロテスクさは充溢していますが。 さらに他者に無意識に向ける(立場が逆ならば他者から無遠慮に向けられる)視線の描写の粘度が高く、作品の奇怪さがいや増しています。 人のかたちをしているだけで、人なるものはもはや存在しないのか。われわれが暮らすこの「世界99+n」もその息(生き)苦しさで、すでに溺れそうです。
- yayano@yaya72025年3月14日余韻まだ余韻が残る。ピョコルンのことを思い出したり、登場人物を思い出したり、セリフの一節を思い出したり。翻って自分に当てはめては、典型例なんだろうな〜と悶々としたりしている💭
- yayano@yaya72025年3月13日まだ読んでる村田沙耶香作品のことを希望のあるディストピアだと認識していたけど、この作品は別かもしれない。 媚びることと「呼応」と「トレース」を繰り返すことが殺されない術であると学んでいる空子がむなしく、同時に自分だと感じる。 第一章では女性や子どもに与えられる地獄を書き、第二章は人種差別や階級社会の地獄を書き、第三章は「リセット」後の世界で生きることを書く。全部地獄でしかないのに、「正義」の警鐘は鳴りやまない。 性欲処理だけでなく家事や妊娠出産育児の機能が備わっても、ピョコルンは結局人間の代わりにはなれなかった。人間が変わるしか、あらゆる差別がなくなる方法はないのに、今日も人間は増える。 希望のないディストピアを覗いてしまったので、半日経ってもまだ混乱している。
- yayano@yaya72025年3月12日読み終わった読了。上巻ほど描写がキツくなくてよかった。起こることの規模はとてつもないけど…。媚びることについてとくによく考えた読書だった。なにから考えていこうか…。
- いさ@pnam_pnam2025年3月12日空子たちが生きる世界は別世界のようで、私たちが生きている現実そのものでもある。私たちは生きている限り社会から「なすべき役割」を強制的に与えられて、演じて、そして消費されていく。空子は私自身なのだ。私の人生においてとても大切な一冊となる予感がした。
- 高尾清貴@kiyotakao2025年3月11日読み終わった自分の中に確かに存在しているけれど、小さな感情が、読んでいるとものすごく増幅されて、胃が気持ち悪くなる。しかし読まずにはいられない。だから一気に読み切ってしまった。
- せいこ@seiko_4152025年3月11日読み終わった夢も幸福も不幸も分断も差別も偏見も「物語」として消費することに慣れすぎていないだろうか。そして私たちは世間に「物語」を提供しすぎていないだろうか。
- aiko@aiko-02025年3月9日読み終わった現実の延長のような、普段見ないようにしていることが浮き彫りになっていくような感覚でした。 ピョコルンのいる世界はユートピアのようにも思ったけど、支配する側と弱者がいて、どちらでもない人たちも自分が生き延びることで精いっぱい、という構図は変わらず 差別や暴力、労働を別のところに押し付けて、結局誰かが地獄を引受けているだけ、と地獄のループ… 地獄を地獄として書ききってくれたこの作品を読めて良かったです。 自分がこの世界にいたら、『信仰』の主人公みたいに「私を洗脳してほしい」と考えてしまいそう
- はらだ@haraharada2025年3月9日読み終わったまだ消化できていない。今までの村田沙耶香作品に出てくるキャラクターの特徴の凝縮版みたいなキャラクターがいる。鼻の穴のホワイトニングって本当になんなんだ。
- shoghts@shoghts2025年3月6日読み終わったむちゃくちゃおもろかった上巻に比べて、やや尻すぼみというか、たるんでる感があった気がするけど、上下巻通して、圧倒的な読了感でした。こんな本が世の中にいっぱい溢れて欲しい。