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@flyingv
2026年9月4日

火山のふもとで(新潮文庫)
松家仁之
読み終わった
札幌の山裾で育った私は、就職で初めて実家を離れ、北関東の海沿いに住んだのだけれど、当時ドライブで住まい周辺の山間部を通るたびに、緑が濃すぎて違和感を感じてた。
初めて碓氷峠から軽井沢に入ったとき、とても親近感のある風景が眼前に広がって驚いたのを覚えている。
その時に、私が山の緑を本当に好きなこと、そしてそれは厳しい冬の季節を持つ山のそれであることを知った。
それからはまとまった休みがあるとよく信州に足を運んでいる。
静かに進む物語が、しっかりとした冬を持つ山裾の季節の移ろいとリンクするのを楽しむ。私はこういう、派手なドラマがない小説が好きなのだな、と改めて思う。
風景を描く文章はとてもとても美しく、愛おしい。
実家を離れて30余年、なぜかずっと海沿いに住んできた(マリンスポーツはしないのに 笑)けれど、人生の終盤は山のふもとに住みたいな。
