
すゆ
@suyu12
2026年8月1日
ファースト・プライオリティー
山本文緒,
片岡忠彦
31歳の、31通りの人生が綴られている。
同じ人生、生活は1つとしてない。共通点は31歳という年齢だけ。
それぞれの日常の中で生じる、ちょっとした違和感や喜び、怒り、決意、等。感情の揺れを捉えて、日常の風景と織り交ぜながら言葉に乗せていくのが素晴らしい。
「やっと自分が自分の人生の当事者になっていくような予感」
「小説の世界には、少しだけど興味を持って迎えてくれる人たちが居る」
「そのもどかしさが自分を動かす宝物だったと私は混んだ東海道線の中で知った」
周囲との比較、理想通り進まない人生…揺れながらも、日常の中で微かな光を見出し、自分を奮い立たせて生きていくということを、つくづく感じさせられた。

