
サヤ
@sayaemon
2026年8月1日
千個の青
カン・バンファ,
チョン・ソンラン,
坂内拓
読み終わった
装丁に惹かれて前情報無しで読み始めたけれど、SFといっても現実とほぼ地続きのヒューマンドラマで読みやすかった
物語の舞台は近未来の韓国で、競走馬とその騎手を務めるヒューマノイド、彼らを取り巻く人間達の群像劇が展開されていく
動物愛護、AIとの距離感、ハンディキャップに対するケアと社会の意識、友人家族関係…と、描かれるテーマは多岐にわたる
けれど不思議と説教くさくは感じないのは、結論やお題目を振りかざすのではなく、登場人物達ひとりひとりの闘い(挫折からの復活、前進)の過程こそを丁寧に描いているからだと思った
生き辛さを抱え、時に立ち止まってしまったとしても、再び一歩踏み出せばいい
ゆっくりと力強いはじめの(そして何度目かの)一歩を後押ししてくれる、とても優しい、励ましの一冊

