

サヤ
@sayaemon
静かで綺麗なものが好きです
- 2025年6月15日水のかたち増村征夫読みたい
- 2025年6月15日ナイン・ストーリーズJ・D・サリンジャー読み終わったいつか読もう、ちゃんと読もうと思いながら手を出せずにいた海外文学にチャレンジするのが今年の読書目標のひとつ 攻殻機動隊SACが大好きなので、まずはサリンジャーから 「ライ麦〜」も勿論買ったけれど、そういえば小川洋子&クラフト・エヴィング商會の「注文の多い注文書」にもバナナフィッシュの耳石の話があったことを思い出し、先にこちらを読んでみた 当たり前なんだけれど、おもしろかった…! 時代背景や当時の風俗を理解していないと味わいきれない描写があったり、登場人物の心理を理解しづらい部分もあるけれど、それでも最後まで読ませてしまう巧みな文章とテンポの良い会話、まさかの展開をみせる構成の妙。 そして根底に愛を感じる話が多かったのが、すこし意外だった(なぜかもっと皮肉家で冷えた話を書く作家という勝手なイメージがあった) 特に子供の描写がすばらしい これは本当に彼らを尊敬し、対等な眼差しで観察していなければ書けない文章だと思った 続いて本丸、ライ麦〜へ挑みます
- 2025年6月14日本の雑誌505号2025年7月号本の雑誌社読みたい
- 2025年6月14日陽だまりの果て大濱普美子読みたい
- 2025年6月8日博士の本棚小川洋子読み終わった敬愛する作家にして、読書好きにとっての憧れでもある小川洋子の、本にまつわるエッセイ集や、あとがき寄稿文を収録した一冊。 物語、それを生み出す作家、彼らにまつわる物事。本を形作るあらゆる要素に、深い敬意と、誠実でひたむきなまなざしが注がれている。 『偏愛短編箱』、『陶酔短編箱』等のアンソロジーもそうだけれど、小川さんの書評は単なる作品紹介や解説の枠にとどまらない。物語の世界に思いを寄せ、丹念な言葉でそれを紡ぐ、どこか祈りにも似た静かな熱意が感じられる。 その祈りに、もっと深く身を浸してみたい。心震わせてみたい。 私もそう願って、本書で紹介されている作品をひとつずつ読み進めているところ。
- 2025年6月8日Teen Age島本理生,川上弘美,椰月美智子,瀬尾まいこ,藤野千夜,角田光代,野中ともそ読み終わった十代の主人公達を描いた青春小説アンソロジー。 意外とSF要素多めで、十代とすこしふしぎの相性の良さを再確認したりした 角田光代「ハミちゃん」、川上弘美「一美ちゃんのこと」がお気に入り
- 2025年6月6日惑星語書店カン・バンファ,キム・チョヨプ読みたい
- 2025年5月29日西瓜糖の日々リチャード・ブローティガン,R・ブローティガン,藤本和子読み終わった西瓜糖、アイデス(iDEATH)、忘れられた世界、鱒の養殖場、歌う虎、川に沈む棺… 魅力的で妖しい言葉の数々が、穏やかで閉じた世界を描き出す幻想小説。 物語をあるがままに受け取ることが得意な人、物語の筋書きより手ざわりを愛しむ人には、たまらない一冊だと思う。
- 2025年5月29日台所のおと幸田文読み終わった幸田文の文章を読んでいると、閉じていた五感がぱっと開ける感覚がある。独特のリズムと言葉選びで流れるように紡がれる文章に酔いつつも、家庭での日々の手仕事や、楽しいばかりではない家族同士のやりとり、病や死との取り組みといった、身近な試練についてドキリとさせられる。 家族の形や女性の在り方が変わりつつある現代であっても、人間の孤独の芯は変わらないなと思った。 感性溢るる表題作と、『祝辞』、『呼ばれる』、『おきみやげ』が好きだった
- 2025年5月18日銀のくじゃく安房直子,高橋和枝読み終わった憧れから、孤独から、様々な理由で異界へと誘われる物語の数々。 しかもその異界はどれも現実と地続きで、抗いがたい魅力と不気味さに満ちている。 童話とあるけれど、大人になり、孤独や諦めの味を知ってから読む方が、異界の引力をより強く感じられる気がした 特に「銀のくじゃく」、「青い糸」が抜群に美しかった… 青い舶来物の毛糸でするあやとり、ぴんと張った糸にとまる白い小鳥の歌…
- 2025年5月16日
- 2025年5月16日
- 2025年5月15日眠りの庭(1)千早茜読み終わった美術家を惹きつけるファム・ファタル小説は、時として女性本人の人格や意思が抜け落ちたまま描写されたり、欲望の鏡扱いされがちだけれども(最近も、そちらに振り切った作品を読んだなと思い出した)、女性性を持つ人の痛々しいほどの葛藤にもフォーカスして描いていたのが、さすが千早茜さんとなった。 すっきり解決、と言えるものはひとつも無く、情念、欲望、本質的な孤独に傷付ききった登場人物たちが、暗い夜の庭に取り残されるばかりの物語。 そう書くと、どうにも救いが無いように思えるけれども(実際そうだけれども)、その暗がりの芳醇さに、ついつい惹き込まれてしまった
- 2025年5月15日人間の建設小林秀雄,岡潔読み終わった天才同士の対話、と聞くと思わず尻込みしそうになるけれど、扱われているテーマはとても普遍的で、人間の学び、創造の根源について考えさせられる 数学・批評論だけに留まらず、芸術、特に絵画についての意見交換を楽しく読んだ
- 2025年5月8日
- 2025年4月27日短編少年あさのあつこ,伊坂幸太郎,佐川光晴,奥田英朗,朝井リョウ,柳広司読み終わったGW中に沢山の短編を読もうと決めて、早速一冊目 少年をテーマにしたアンソロなので、瑞々しくてもどかしく、痛みも伴う作品が多い あさのあつこ、佐川光晴のものが好きだった 一方で、すこし苦手な印象を抱いていた作家のものは、やはり今回もうまく飲み下せなくて、生理的に無理というか、これはもう相性なんだな…と改めて自覚したりもした アンソロあるある
- 2025年4月24日火山のふもとで松家仁之読み終わった四季折々の自然と、人の暮らしと共にある建築設計が、透明感ある静けさをもって描かれていて、とても美しかった… 主人公が強い意思で物語を引っ張っていくタイプの小説ではないけれど、彼らを取り巻く北軽井沢の動植物や火山、実直であたたかみのある建築を生み出す所員らの真摯な仕事振り、作中随所に散りばめられている名だたる建築家、芸術家、作曲家らのマスターピースの気配が、小説全体に深みを与え、高原の心地よい風のように、読者の胸を吹きすぎていく 続けて前日譚も読みます
- 2025年4月17日それでも世界は回っている 1吉田篤弘読み終わった魅力的な世界で、一風変わったキャラクターが、意味深な言葉を残して、ふわりと去る どこかに着地しそうでしない、吉田篤弘らしい作風をさくっと味わえる連作 小説というより、仕掛け絵本を眺めているような気持ちになった
- 2025年4月16日貝に続く場所にて石沢麻依読みたい
- 2025年4月15日真夜中のパーティーピアス,A.P.(アン・フィリパ),猪熊葉子読み終わった「トムは真夜中の庭で」が素晴らしかったので、フィリパ・ピアス2作目。イギリスの自然を美しく描き、そこで遊び、学び、痛みを覚える子供達の姿を、とてもフェアな視線でとらえている 大人になれば些細に思えることでも、子供だった当時は胸が潰れるほどショックで、折に触れて思い出してしまう…そんな一瞬が、誰の記憶にもあると思う そうした瑞々しい傷跡の数々に触れて、思わず我が身を振り返ってはっとする、そんな短編集だった
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