
オルソル
@heiwakinen
2025年3月30日

ダーウィンの呪い
千葉聡
かつて読んだ
ダーウィンによる進化論の提唱は自然淘汰や適者生存のビジョンを世に広め、それは格差社会を肯定する根拠となった。しかし、実際は古代ギリシャの時代から同等の思想は存在しており、進化論はそれにお墨付きを与えたに過ぎない。つまり、優生学をはじめとする生物学的進歩の思想は、古来より人間の内にある極めて素朴な差別の原理なのだ。優劣を人間が決定した時点で、それは自然科学ではない。過去、民族を進歩させるために個人を犠牲にした優生学は、現在、親が子に能力を授けたいという個人の自由や権利として、新たな復活の兆しを見せている。