
りら
@AnneLilas
2026年8月1日
死はすぐそばに
アンソニー・ホロヴィッツ,
山田蘭
読み終わった
聴き終わった
本の中の本
続編待ち
探偵と相棒
@ 自宅
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ5作目。
2024/25国内ミステリランキングこのミス3位文春1位早川1位本格1位。
オーディブルで今すぐ聴きたい作品がなくて、つい馴染みのシリーズものに逃げてしまい、気付けばこのシリーズも早くも5作目か。
今回は全編ホロヴィッツの一人称だったこれまでの4作品とは趣向が違って、ホロヴィッツもホーソーンもなかなか出てこない!というか、冒頭からいきなり三人称で事件のあらましと登場人物の来し方が淡々と語られていく。あれ、作品間違えた?と思わなくもなかったよね…。
文芸フェスの時だったかに事件名のみ出てきたこの事件が起こったのは2014年7月。一方、5年前のこの事件を基にホロヴィッツが執筆中の現在は、前作の1年あまり後の2019年8月から秋にかけての8週間。
うーん、1作目が2011年だと思っていたから、全然計算が合わないな…?
ホロヴィッツが捜査に同行するようになる以前の過去の事件と、執筆過程が交錯していくこれまでになくメタフィジカルな構成で、ホロヴィッツの謎についても大盤振る舞いで明かされる。
そして、存在すら知らなかった前任者に図らずも嫉妬したり、ホーソーンが褒めていたと教えられて慌てるホロヴィッツがなんかかわいい。
今回はこのシリーズで初めて密室殺人が登場し、このジャンルの代表作として、ホロヴィッツはポーのほか島田荘司『斜め屋敷の犯罪』と横溝正史『本陣殺人事件』にも言及している。
ちなみにホーソーンは件の読書会でオースティンの初期短編(女殺人犯アンナ・パーカーが出てくる)を読んだことがあるらしい。
前作の犯人には同情を禁じ得ないと同時に被害者がクズだったけれど、今作は意図的にクリスティの例の作品がモチーフになっていて、ホーソーンの突き落とし事件の謎がさらに深まった気がする。
シリーズ最新刊が9月刊行予定だそうだけど、オーディブル化はいつになるのだろう。カササギは自分の感想では微妙だったけど、それまでもう一つのシリーズの方も聴いてみるかな。
オーディブル2.2倍速。