
句読点
@books_qutoten
2026年7月27日
ムーン・パレス
ポール・オースター,
Paul Auster,
柴田元幸
読み終わった
夏休みにゆっくり時間をかけて読んだ。良質な映画を10本まとめて観ているような、そんな濃密な小説。
まさかそことそこがそう繋がるのか!という驚きもあるし、それがめちゃくちゃご都合主義かと思いきや、本当にそういうミラクルなこともあるかもなあと思わせる書き方。月のイメージが至る所に出てきて、(書き出しからそう)、重要なモチーフとしてずっと連続している。世代を越えて相似形のことが起きていたり、それをつなぐものもやはり月。パズルが気持ちいいくらいにハマる感じ。かといってやりすぎ感もない。それは単純なハッピーエンドとはいかない終わり方で、良いことも悪いことも全部平等に訪れるから。途中で終わってたら「ああいい話だった」で終わってたかもしれないのに、その続きでさらにひっくり返される。
エフィングと雨の中最後のミッションを果たすシーンなどはもう本当に映像を見ている感じだった。というか全編にわたって映像がすごく浮かんでくる。
他の作品もどんどん読みたくなった。

