みみみ "関ヶ原 中" 2026年8月2日

みみみ
みみみ
@kmkdnrd
2026年8月2日
関ヶ原 中
関ヶ原 中
司馬遼太郎
やっぱり中はちょっとだれる。人々の紹介が多くて西軍の出番が少ないからかな。はやく下をよみたい。 とにかく家康はすごい!という瞬間が多いんだよな。数の上では西だし豊臣への恩を思い出されたら怖い、と誰もがいいつつ、でも勝つのもこの後の世を動かすのも家康だろうとみんな思ってる。再び乱世になるという意味で違う考え持ってるのは官兵衛と昌幸だけ。 三成ですら正面からぶつかったら負けると思っている(でも合戦をしなきゃ意味がないから合戦をする、という三成が素敵であった。それを「嘴が黄色い」と評価する左近もかっこよかった) とにかく家康は強すぎるとわかっているから上杉と手を組んだし、島左近も暗殺をすすめるし、大谷吉継も「俺の命も今年限りだ」っていうんだよなあ。必ず勝つという意識はもちろんあるんだけど、そもそものスタートとして徳川家康はとにかくどの部分を切り取っても強大である、という意識があって、だからこそそれぞれの決断が熱いんだよね。そしてわたしはとにかく絶対的に西軍贔屓なので、そういう状況でありながら決して驕らない家康を普通の感覚じゃないなあ!と思えても、家康を好きにはなれないのであった。実際家康はすごい。それ以外の言葉がない。でも家康さあ!て思っちゃうんだよね。秀吉との約束やぶって何もかも奪っちゃったじゃん!て。 死ぬ覚悟で、というシーンが多かったな。伏見城にしろ、島左近や大谷吉継にしろ。なんとなく西軍に入ったメンバーはその後のことを考えて東と通じているけど、戦のど真ん中にいるメンバーは死ぬことをわかっていて、「殿の命令に従うため」「友のため」「主君のため」「義のため」とかで命を落とす覚悟で行動して、そして実際に死んでいくんだよなあ。わたしは「その後のことを考えて東に通じる」ほうが余程理解できるんだけど、譲れないもののために命をかけるというのはどういうことなんだろう。負けるだろうと思う側について、負ける覚悟ができているのに、勝つつもりで動くんだよねえ。覚悟とは?負けるとわかっていても行動しなくてはいけない理由と自分を納得させている思いとは?とか思ってしまう。 勝つつもりで動くのは行動を起こす以上は当たり前のことではあるのかもしれないけど、なんだかやっぱり今の我々の感覚とは大きく違うように思うんだよなあ。時代や置かれた状況が違うとこうも人は変わるものなのか。「第一志望はそこで良いし受かるつもりで寝る間も惜しんで勉強してね。同時に落ちるつもりで第二志望や滑り止め調べてちゃんと受けてね」ってのと一緒?命がかかってないだけで人生の方向性が変わるから同じ?でも受験は自分のためだけど、彼らは自分のためではなく何か別のもののために命をかけているんだよなあ。勝つつもりだけど誰かのために死ぬ覚悟。わからん。 そして話していて出てきたんだけど、そうか、「別のもののために命をかける」の「べつのもの」ってのを「守りたいもの」と言い換えるとわかりやすいのか。守りたいものがあるから覚悟が決まるのだよね。だから勝つつもりで動かないと意味がないのだね。守りたいものがあるから。主君や友や義を守りたいから。負けることはわかっていたとしても守りたいものがあるから覚悟を決めてるのか。負けるとわかっていても、動かないことには守りたいものを守れないのならやるしかない。命をかけてでも守りたいものとは?という問いなら今にもきちんとつながるね。家族、友達、恋人、ひとによっては仕事や宝物や気持ち、そういう失えないもののためになら覚悟決まりますってのはわかる。ような気もする。けど、その守りたいもの、自分はどうありたいかのライン、ってのはどう決まっていくのか。たくさんの人々との関係とかいろんなことがそのラインを作っていくんだろうけど、やっぱりそれは時代も大きく関係してると思うんだよなあ。うーむ。価値観の違いと平たくまとめてしまうのは平たくなりすぎるよね。三成は義を守るためにたくさんの人の命を奪ってしまう覚悟も同時にあるのよね、それよりも三成の守りたいもののほうが大きいのかあ。むむむーむ、むーむむ。 昔、歴史学者の誰かが「関ヶ原で石田三成が勝っていたら日本人のメンタルはこうではなかった」という話をしていて、その詳しい内容は全然覚えてないんだけど、関ヶ原の勝敗が歴史をどう変えたんだろう。人の意識もなにか変わったんだろうか。 だからこそ、今回は左近の「この戦、誰かが起こさなければ、日本に正義というものが未来永劫なくなってしまう」という内容の言葉がめちゃくちゃ良かったな!!!これは物語だけど、豊臣から天下を継ごうとした(西軍派としては天下を騙し取ろうとした、といいたくなるけども)家康がいなければ泰平の世は訪れず様々な文化や意識も育たなかったけれど、三成が家康を許せないと行動を起こさなければ正義というものは失われていたのだよ!!!たまらん〜〜〜〜〜!!!!! あとは「力あっての法であり正義、だからこそ19万石しか持たない石田三成ではだめだ」てきなところの確かにそうかもしんないけどあんまりだよという話と、山内一豊の三成評(彼が悪役を引き受けたのだというところ)と、ガラシャを殺すことで永久に自分のものにしようとする細川忠興&愛とはそういうものなのか?とおもう家臣(この人も主人の命でガラシャを殺して、殺す以上己も死ぬのだと覚悟をしていたな)と、誰もが豊臣の命であれば動くと信じている三成が印象的でしたね! でも、上巻の「利害の世に、異常な正義感をもってひとり立っている。」ほど素晴らしい瞬間はなかった。 島左近と三成の関係がめちゃくちゃいいのは変わらずだけど、大谷吉継と三成の友情もめちゃくちゃ良い〜!下巻が余計に楽しみになる!中巻では三成がわりと穏やかでけっこうのんびりしてるから、下巻になって戦の中で激烈に考え行動する三成をほんとうに早く読みたい。左近や吉継を思いやる三成もめちゃくちゃ良かったし、領民のこと仲間のことを大切にすふ三成も大好きなんだけど、やっぱり全力で頭を動かし自分の全てをつかって働く三成がよみたい!うずうずするね!!!
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