
サブレとポッポの往復書簡
@snowflake
2026年8月2日
月曜日の抹茶カフェ
青山美智子
読み終わった
心に残る一節
@ 自宅
12の短編集全てが、それこそ刺繍の糸やパッチワークのように交差して、繋がりあってひとつの物語となり、『月曜日の抹茶カフェ』としてまとめられています。
1月のお話で撒かれた伏線の種も、12月のお話できちんと回収されて、吉平さんのハンカチの刺繍の描写には、思わずホロリとしてしまいました。
それぞれ月の所感を綴ると取り留めもなくなりそうなので、ひとまず全体を通しての所感。
各月のエピソードも、それぞれ琴線に触れた部分を追々、こちらには追記していければとは思っています。
全体を通して、人の心の温かさというものを、繊細で無数に繋がりあっている縁という名の細い糸で丁寧に紡いで、繋ぎ合わせているなと感じます。
人間は誰しもが考え方も捉え方も同じではなくて、だから同じ出来事に対しても、必ずしも同じように認識するとは限らないし、その目に映る世界も違う。その差異を受け止めた上で、人間は決して一人だけでは生きていないということ。意識に上らない所で誰かと繋がっていて、お互いに影響しあっているということを、隣で優しく話して聞かせてくれたかのような読了感を覚えました。
青山美智子さんの作品は、これが初めて読んだものになりますが、紡がれる文体も素直で読みやすくて、例えるなら、鉢や花壇の地面が如雨露からの水をすうっと吸い込むように、心の全体にも優しい気持ちが染みわたっていくような、そんなホッとするような感覚を覚えました。
まさに、抹茶カフェでおうすを一口、通したみたいな。
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