
Mimi
@mimi373
2026年8月2日

正欲(新潮文庫)
朝井リョウ
読み終わった
ふぅーーーー。重いけど面白かった。
とりあえず、インザメガチャーチもそうだったけど、朝井リョウさんの解像度の高さ、すごい(笑)
小説家ってすごい。(笑)
小説の内容とは離れるけど、結局答えをもらえない作品を読んだ時、スッキリしないことが多いけど、それって私がいつも答えや正解を見て自分が合ってるかを確認したいんだなって思った。結局これも正欲に繋がったの!
多様性って言葉の見方が変わった。
多様性多様性って今言われているけど、多様性って本当は怖い言葉なのかなって思った。
自分が想像し得ないこと、正しくないとされること(それが本当に正しいかどうかは置いておいて)も含まれる、それが多様性。
多様性を提唱するのって、当然のように自分が守られる立場でいることが前提になってて、その内容がなんであれ、マジョリティにいることの再確認みたいなことなんじゃないか?
あと、マジョリティであることがアイデンティティになって、そこにしがみつくという滑稽さとかが見えた気がする。
「多数派であるということに安住し自分という個体について考える機会に恵まれないのは、一つの不幸でもあるのかもしれない」
同意。
「自分が想像し得なかった世界を否定せず、干渉せず、隣同士、ただ共にある」p260
これが真の多様性だよなって。
とはいえ、社会がある以上ある程度のルールや規制も必要であって。てことは社会である以上多様性を認めるということは矛盾していることになるよね。
認めていい多様性と認められない多様性?それって多様性じゃない。ただマジョリティではないけどokの範囲が広がるだけよね?
んーーーー難しいなーーー。
結局、読む前も読んだ後も、犯罪に繋がるマイノリティは許容できないけど、マジョリティの滑稽さ、マイノリティの人にとっての「生きる」ということの理解が少しだけ掬い取れたような。
「人間は結局、自分のことしか知り得ない。社会とは、究極的に狭い視野しか持ち合わせていない個人の集まり」p286
「自分の視野が究極的に狭いことを各々が認め、自分では想像できないことだらけの、そもそも端から誰にもジャッジなんてできない世界をどう生きていく」p287


