正欲(新潮文庫)

71件の記録
- 🪩@mn092025年11月5日読み終わった▼ややネタバレあり▼ 結構読むのがしんどかった。 水、のようなマイノリティでは無いけど、大多数側ではない自覚が大いにあって悩んだり苦しんだりしたこともあり理解できる感覚があるので、悩む人たちを読み進めていくのが苦しかった。オチも分かっていることも相まって。 「躊躇なく川に飛び込めない」、自分の立ち位置を常に確認し続ける感覚。 そのなかで夏月と佐々木がお互いの輪郭を強くするために、繋がっていくのは良かった。 物語の終盤では、私は八重子が無理で最後の方は流し読みしてしまった。諸星にわずかな光を与えられたのは良いとして、彼女がやっていることはそれこそある種ストーキング行為であって、私はその生々しい欲と正しくはある意見の温度差に「いやいや」と思ってしまった。そういう構図として描いているのかなとは思ったけど。 多様性や理解というのは重要だと思うけど、人は誰しも直感的に本能的に不快に思ってしまうポイントがどうしてもある。読みながらそうも思った。 話は逸れるけど、そもそも最近多様性=人から外れてても良いんだよみたいな肯定のベクトルが、個性的なファッションやメイクであったり、世の中に迎合せず思ったことややりたいことをやっていい文化みたいになって来ているのがあまり好きじゃない。 そうじゃ無い人はつまらない、個性がないみたいなラベリングがされていき、結局「正解の側」を押し付ける風潮になっていると感じる。 それゆえ複数の登場人物や客観的視点からマジョリティの人間とはどうなのか捉えていく感じは面白かった。 自分たちが大多数側だと思っている人たちもセックスのことの「正解」がわからないから確かめ合うという辺りとか。 ポインティが「猥談の面白さって、性欲とか性体験って人によって千差万別なのに、表面上では絶対分からないし隠されてるからこそ面白い」 的な話をしていたのを思い出した。

かつのいぬお@Wendy08132025年6月29日読み終わった『正欲』読了。 多様性という言葉を本当に必要としている人間こそ多様性という言葉、それを扱う多数派の人間に苦しめられている。 多数派の人間を羨み、馬鹿にしている登場人物も結局のところ少数派なりに繋がりを求めて多数派と同じ尺度で生きようと求めるのは人間の性であると感じました。
いぬを@_____on7222025年4月16日読み終わった@ 電車共感を求めて他人と繋がりたいひと、共感を受け入れてもらえないからと繋がりを断ちたいひと、それぞれの立場がある。 読む前の自分に戻れない、とはまさにこのこと。 他人との接し方を考えさせられました。







- まいまい@puri_tabetai2025年3月23日読んでる@ 本の読める店fuzkue 下北沢初フヅクエ、静かで超落ち着く、どんどん読める 包丁のトントンいう音とか、コーヒー淹れるシューって音とか、ずっとこういう空間にいたい



t@tm_10332025年3月22日読み終わったもっとはやく読めばよかったと思った。 理解してもらいたい・受け入れてもらいたいと願う気持ちと、なぜ他者から承認を得る必要があるんだろうという気持ちが同時に存在している。 私は私のままここに生きているだけなのに。

〽︎@ld_8i2025年3月19日読んでる電車移動の時ちまちま読んでる。映画でちょい役だったキャラが原作ではそんなことなくでビビった。メディア化作品は原作と映画アニメなどどっちを先に見る方がいいのか……
離乳食@munimuni2025年3月14日かつて読んだ前に朝井リョウがラジオで「性欲ってコントロールできないからエロいって思うんじゃないかな」みたいなことを言ってて、その熟考の果てにできた作品なのかも、と思ったり思わんかったり























































