
彼らは読みつづけた
@findareading
2026年8月2日
テクストの楽しみ 新装版
ロラン・バルト,
鈴村和成
読み終わった
*本の中の読書*
《テクストの楽しみ。古典。文明(文明が進むほど、楽しみも大きく、多様なものになる)。知性。アイロニー。繊細さ。幸福感。伎倆。安全。──生きる技法。テクストの楽しみは実践によって定義されうる(いかなる抑圧のリスクもなしに)、──読書の場所と時間、──家、田舎、近くの食事、ランプ、しかるべきところに家族がいて、すなわち、遠くに、遠くなく(アイリスの匂いがする書斎にいるブルースト)、 等々。驚くべき自我の補強(ファンタスムによる)、無意識で、ふんわりとした。こういう楽しみは言葉になり、そこから批評が生まれる。
歓びのテクスト。楽しみは粉々になる。国語は粉々になる。文明は粉々になる。歓びのテクストが倒錯的であるのは、それがあらゆる想像しうる限りの合目的性──楽しみの合目的性さえ含む──の外にあるからだ(歓びは楽しみに無理強いしない。歓びは退屈させるようにみえることさえある)。》
— ロラン・バルト著/鈴村和成訳『テクストの楽しみ』(2026年5月新装版、みすず書房)





