猿馬大咳 "檻神館双極子殺人事件" 1900年1月1日

檻神館双極子殺人事件
檻神館双極子殺人事件
南海遊,
清原紘
面白かった。けど忙しかった。念押しするけど、面白いと思ったのだ。 「これってどうなの?」と思ってネットでちょろちょろ感想見てって同じ考え方の人がいて安心したところでその人を盾にしてこうやって感想を書いている。 奇妙な館、謎解き、密室、双子。これらの要素は多分、ミステリ好きにはたまらないだろうし、「檻神」と「折り紙」をかけて演出しているのも楽しかった。 けれど、いかんせん要素が多いんですよね。もっと云うとページ数が足りない。全ての要素や書きたいことを詰め込むには、『ジョーカー』みたいにもはや鈍器くらいにしないと──って云うのは誇大表現だけど、目を向けるべき場所が多くてとっ散らかる。 全ての要素が整理されないまま、あるいは淡白か。そんな雰囲気で解決篇が始まるので、あのトリックの意外性みたいなものが削がれてるようでちょっと残念だった。 けれど、この館の魅力は尽きない。まさに折り紙、檻神館、折上家に相応しい真相だったと思う。 もしかしたら素早いテンポ感で書きたかったのかもね。スイスイ読めたから、単純に僕とこの作品の相性の問題だろう。 なんだかんだ云って、良作だ。批評するにも絶賛するにも、一読の価値はあるでしょう。それと、キャラクターの深さをもっと知りたいと思えたので、シリーズ化してくんないかな〜〜、どうだろう。という悩ましい感情の吐露でございました。 読み終わったのはいつだっけ。忘れたや。
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