猿馬大咳 "翼ある闇 メルカトル鮎最後の..." 2026年7月22日

猿馬大咳
猿馬大咳
@sarubaaaaa
2026年7月22日
翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
これでデビューしたのマジですか?となるレベルの意欲作にして問題作。ミステリ旋風が渦巻いても仕方がないほどの名手だと思い知らされる。 『夏と冬の奏鳴曲』と一緒に購入。どうせならデビュー作から読もうぜ!となりこちらから。もう片方は今読んでる途中。 あらゆる全てがどんでん返しされて、『虚無への供物』とか好きな人はハマりそうな内容。ネタバレにならない範疇での話ですが、解決篇は四回行われるが、そのどれもに説得性があって、どんなトンチキな解決もこの場所ならありえるな……と思える。ミステリにうってつけの舞台と難問。 次々と殺されていく城の住人たち、語り手香月と探偵木更津の会話、間に仕込まれる大伏線とどんでん返し。 もはや凄すぎて何も云うことは無いけれど、とにかく面白かったし、つまらないと投げ出したくなる人は最後の三〇ページまで耐え忍べ。絶対読め。 しばらく経ってからデビューした清涼院流水はキャラクターの味が濃すぎるけれど、ぶっちゃけぶっ飛び度は両作品あまり変わらない気もする。強いて云うのなら、麻耶雄嵩は正統派に加えた奇想、清涼院流水は搦手の多さと暗号、二人に共通するのは歴史が変わるほどの驚天動地。 『夏と冬の奏鳴曲』も、どんな衝撃が待っているのか、身構えながらページを捲ります……。
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