
しおり
@shiori7023
2026年8月3日
犬のかたちをしているもの
高瀬隼子
読み終わった
「おいしいごはんが食べられますように」の作者のデビュー作。
この方は本当に人間の嫌な部分を上手に描く人だなぁと思う。
最後の結末は正直、予想していて、ただ、最終的に郁也や薫がどうしたのかは描かれていないのが、読者に結末を委ねられたようで、でも薫と同じようにある程度はわかっている部分もあるような、そんなふんわり終わった小説ではあった。
📝
どうか、雨の日よりも晴れの日が多くありますように。怖い夢を見ませんように。おいしいものが食べられますように。時々私のことを考えてくれますように。でも、考えなくてもいいよ。そんな気持ち。
居場所が変わるたびに友達も一新されてきた。どの人も共通の何か話すことがあるから、私と友達でいるんだと思った。クラスが同じとか、部活が同じとか、ゼミが同じとか。何も共通する所属がなくなった後で、それでも私と会いたいと思う人なんていない、って思う。
明日からどうしようかな。何を見て、何を聞いて、どうやって生きていこうかな。何をよすがに、何のために、何を言い聞かせていれば、まるで自分のために生きているみたいに息ができるんだろう。
婚姻って言う国の制度の迫力。まさか、そんな、馬鹿なことだけど、私と郁也が築いてきた3年半の時間よりも、1枚の書類に書かれたミナシロさんの名前の方が強い。
