犬のかたちをしているもの
129件の記録
はづき@stray_night2026年8月22日読み終わった素晴らしく最高に面白かった。 設定はあらすじから知っていたけど、改めて読むとグロかったな。 本当の恋と性欲の違い、確かに難しい。 愛することを知っていると、愛犬への思いの書き連ねていたけど、まさにそうで、そこの文章は何度読んでも泣いてしまった。 私も愛犬に腫瘍が発覚した時、同じように思っていた。ただただ、次のてんかんが起きないよう見張りながら、祈っていた。 小さいことから大きいことまで。 悪い夢を見ませんように、怖い思いをしませんように、痛くありませんように。 ひとりぼっちがきらいだからできるだけそばにいてあげられますように。 高瀬さんの出身は愛媛県らしいから、田舎のグロさとか身をもって体験しているのかもしれない。 都会に出れば変わると信じて、でもやっぱり現実は変わらなかった。 言葉に表しがたい感情が、気持ちが湧いてくる。 高瀬さんの作品で3本の指に入るくらい大好きだ。







しおり@shiori70232026年8月3日読み終わった「おいしいごはんが食べられますように」の作者のデビュー作。 この方は本当に人間の嫌な部分を上手に描く人だなぁと思う。 最後の結末は正直、予想していて、ただ、最終的に郁也や薫がどうしたのかは描かれていないのが、読者に結末を委ねられたようで、でも薫と同じようにある程度はわかっている部分もあるような、そんなふんわり終わった小説ではあった。 📝 どうか、雨の日よりも晴れの日が多くありますように。怖い夢を見ませんように。おいしいものが食べられますように。時々私のことを考えてくれますように。でも、考えなくてもいいよ。そんな気持ち。 居場所が変わるたびに友達も一新されてきた。どの人も共通の何か話すことがあるから、私と友達でいるんだと思った。クラスが同じとか、部活が同じとか、ゼミが同じとか。何も共通する所属がなくなった後で、それでも私と会いたいと思う人なんていない、って思う。 明日からどうしようかな。何を見て、何を聞いて、どうやって生きていこうかな。何をよすがに、何のために、何を言い聞かせていれば、まるで自分のために生きているみたいに息ができるんだろう。 婚姻って言う国の制度の迫力。まさか、そんな、馬鹿なことだけど、私と郁也が築いてきた3年半の時間よりも、1枚の書類に書かれたミナシロさんの名前の方が強い。
そら@chiaki91y2026年7月19日読み終わった『おいしいごはん〜』、『いい子のあくび』が面白くてデビュー作買ってみた。 最近本は読むけど、レビュー書く元気がない。今日はかく。 今回の主人公も、熱意とかがない違和感だけは持ってる人でいいな。 社会や世間に順応出来てない人たちが出てきて救われる。自分はこの人達よりは順応出来ているなという意味でのね。 ミナシロさんの身勝手さからいくと、ラストはぜったいそうなると思ってた。 おばあちゃんの危篤で、計画どおり行かない人生って感じがリアルだったな。

📚読者@reader2026年5月23日読み終わった慰めるときに頭を撫でるみたいな行動にも、無意識に相手を「女性」として扱う感覚が確かに含まれているな、と気付かされました。 善意や優しさのつもりでも、その奥にある無自覚な視線を突きつけられるような感じです

- 2630@kkk_262026年5月11日読み終わった出てくるの、変な人ばっかり!と思った。 なんかむずいな〜よくわかんないな〜と思いながら読んでた。『おいしいごはんが食べられますように』読んだ時もそうだった。 けどなんなの〜〜〜!?ってシーンもわかるな…ってなるシーンもあるから不思議。最後ミナシロさんがやっぱり自分で子ども育てますってなるのもなんでだよ!!と思ったけどそっちの方が当たり前なんだよな…化かされてるような気持ち。ミナシロさん、ずるい人だ…と思う。 淡々としてて薫が一見冷たい人っぽい感じするけど、読み進めてくと愛情深い人なのかもとか思ったり。おばあちゃんが危篤になった時の、帰れんわ、今。お腹ぺたんこじゃ。が印象に残ってる。そういうのを冷静に考えちゃう部分と、どうしようと思いつつ向かうところ。 郁也と薫あの後どうなるんだろうな。
冷蔵庫ママ@suzuki-jg22026年4月30日読み終わった男全員にこれ読んでもらいたい、葛藤、辛さをてめえも一緒になって痛感しろって思う。気持ち悪い話だとかで言いくるめて欲しくない。ただ、パートナーに読めと言いたいが、ちょっと怖い気持ちもある。そっと気付かないところで読んでいて欲しい。すごく良い。

ぼっこ@felixfelicis_79902026年4月18日かつて読んだ自分と主人公の特徴がこんなにも似た小説に出会ったことがなく、ページをめくることに尋常じゃないくらい緊張した。 途中、本をぶん投げたくなる衝動を抑えることもあったが、なんとか読み終えた一冊でした。

菫@smr_10152026年3月22日読み終わった⚠️ネタバレあり 自分も子供を持つことに前向きではないので、主人公の考え一つ一つに共感しながら読めた。 女だからって、必ずしも子供を可愛いと思うとは限らないのに、この世界は「子供が好きであるべき、特に女性は」という空気を感じるので生きにくい。 私も犬の方が可愛いと思う。わかるわかる。 ただ、子供を持つことにはタイムリミットがあって、「持たない」と決め切るにはまだ私は若すぎて。勇気が出ない、この選択を後々すごく後悔するんだろうか、とか、すんなり子供ができるとは限らないのだから早めに考えておかなければいけないんじゃないか、とか。 だからこそ、最後のミナシロさんの選択は「ずるい」と感じた。子供を産むこと・持つことをクリアして、そして「子供」がいることで、主人公から恋人まで奪うことができる。それってあまりにも、惨いんじゃないかって。 でもミナシロさんの気持ちも分かるし、難しい。登場人物全員がぶっ飛んだ考えを持っているようでいてそうではないから、自分の立場だったらどうするかを考えて頭を悩ませながら読んだ。
Y_H@cat69rock2026年1月17日男の自分にはない思考・ない複雑さなのでとても面白く興味深く読めた。 めんどくさいな…で片付けるのは簡単だけど、なぜそうなのか?はきっと経験や蓄積、そして女性だからなのかなと思った。 郁也もとても合理的じゃないから、その非合理さに甘えられるんだと思ってしまうかな。
emu@emu___0h1s2025年12月5日読み終わったつらい、怖い、痛い、しんどい。女であるが故のすべての歪みがそこにあるような、正解のない迷路でずっと彷徨っているような感覚になる。わたしには結婚も妊娠も出産も育児も、今の自分には程遠いような存在で、でもいつか巡ってくるものという印象しかないけれど、本当はしんどいことも痛いことも避けたいし自分で耐えられないとどこかで知っているから、他人事じゃないから、心のなかでしくしく泣いた。わたしもね、犬も猫もうさぎも動物は可愛いけれど人の赤ちゃんは苦手。だから主人公の薫の気持ちが、罪悪感のような痛みと一緒に少しだけ伝わる。 ”こんなにしんどいことを、経験しなくちゃいけないんだから、クリアしたことにしてもらわないと割に合わない。” “子供がほしいのと、子供がいる人生がほしいのは、同じことだって思う?” 子宮をもって生まれること、受け入れること受け入れられないこと、痛みを抱えてそれでも生きていかなくちゃいけないこと。誰もが考えずにはいられない、でも考えないように、言葉にしないように頭から取り払っているような思いを、こうもストレートにぶつけてこられるのが、わたしはとても刺さったしかなり好きだった。




藤@__fjmrmk__2025年10月19日読み終わった女性が抱くしこりみたいなものをいろんな感情ごちゃまぜにして考えて考えて考えて、正解がない中で決断しなければならないことの揺らぎを捉えた文章がリアルで仕方がない。




🍻@far_away_2025年8月11日読み終わった「結婚の奴」に引き続いて、恋愛や結婚においての「普通」を問う話だった。とにかく彼氏に終始ムカついたので結果として二人が子供を引き取る形にならなかったことにホッとしたり、でも主人公のように「親はきっと孫を抱けたら喜ぶだろうな」という気持ちがあるのもわかるし、モヤモヤしんどくなりながら読んだ。田舎の描写のディテールの細かさもしんどさポイントある。
ゆい奈@tu1_book2025年7月19日読み終わった許されることになれている、という言葉がふいに流れてきて、緊張した。これをいったら、きっとこのあと怒られるだろうけれど、最後にはきっと許してくれる、このひとは、大丈夫、そんなふうにして、許されることになれていくと、許されないことへの怒りがわくときがあって、なんて傲慢なのだろうとおもう。 高瀬さんの本を読むと、くるしくなる。このひとは私じゃない、この人はきらいだとはっきりといえる人たちは、どれほどの優しさと愛をもって人に接しているのだろう。どれだけ人を許し、弱さに寄り添おうとしてきたのだろう。わたしはきっと寄り添えない。そんなに綺麗な人間にはなれない。できるだけ許されたくて、だれかに甘えている。









- 蛸足配線@nekoai302025年3月24日読み終わった郁也を引き留めたい気持ちからか、彼に内緒で薬をやめ性交に挑む主人公は、決してロクジロウを愛するようには彼を愛していないように思える。だからこそ、犬を慈しむように愛したいと願うのか。「おれがいないと生きていけない」薫を手元に置こうとする郁也の執着もまた、「犬のかたち」のものに向けられる感情ではないだろう。不首尾に終わった行為のあと背中に残る熱は、「北見さんのお父さん」に一方的に触れられたときと同じく他人から発せられたものだ。男の体しか持たない郁也は、紛れもなく当事者であるにもかかわらず、妊娠や出産に対してはどこか他人事のようで、意思のない人形のようにミナシロと結婚しながらも薫との同棲をずるずると続けている。


猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ淡白で、リアリズムな文章。赤ちゃんより犬の方が可愛いくて、性行為はあまりしたくない。 『赤ちゃんより犬の方が可愛い』と綴れてしまう、著者の他者に言えないグロテスクな部分を的確に突ける言語化能力には恐慄く。赤ちゃんのかたちをしているよりも、犬のかたちをしている方がかわいいという皮肉。ラストの展開には驚いて声が漏れた笑!人間の身勝手さとグロさが存分に詰まっている。
nessie@nessieayako2025年3月1日かつて読んだ主人公の女性の犬と人間の赤ちゃんに対する気持ちと比較的似た思いを持っている者として、スっと拾い上げてもらったような読後感。文の構造はとても読みやすくするっと喉をつたってくるのに、どう消化しようかとても迷う話でもある。でもそれがすき。




白川みどり@midorishi_2025年2月9日読み終わった愛するとは。その問いに対しての、私の結論と主人公 薫の結論はとても近い。セックスに対して、抱いてしまうものも。だから薫に対して感情移入したし、頁をめくりながら一緒に傷付いて、葛藤して悩んで、放り出された。「子供がほしいのと、子供がいる人生がほしいのは、同じことだって思う?」という問いを残して。薫に共感しながら、同時に郁也やミナシロさんの言っていることも分かるな、と思った。分かるなというか、彼らの選択は彼らのものだと受け入れている自分がいたし、彼らの選択に対して納得していた。この小説の容赦のなさに、傷つく人と救われる人がきっと同じだけいるんだろうなと思う。ひりひりとした、本当のこと。





























































































