
けんたろ
@kentaro
2026年8月3日

読み終わった
前作から引き続き、あいかわらずの語彙、比喩表現。
巧みだなぁとつくづく感心してしまいました。
読んでて飽きないんですよね、そういう記述があると。
例えば、「その日は急に自暴自棄になった冬が、あたたかな東風を吹かせたような陽気だった。」みたいな感じ。ね?ぐっときますよね!
そういうのが、随所に散りばめられていて、読んでいて楽しかったです。
あと、小ネタなんですけど、「近畿地方の〜」とか「都市伝説解体〜」が織り交ぜられた記述があったり、お話の舞台に犬鳴峠が近いこともあって「この先日本国憲法通用しません」というやつを想起させる記述があったり、ニヤついてしまいました。
前作は約400ページ、今作は約300ページでした。
そのため、今作は話が短いなという印象でした。
前作の感じだとこの辺りでもう一回ストーリーの展開があるはず…と思ったところで特に何も起きずに終了してしまいました。
そういうところから、今作はちょっと物足りなさを感じてしまったかなぁという印象でした。もちろんこれは、前作との相対的な評価なので、今作単体で見れば特に問題はないんですけどね。
前作と同様、ある地方に伝わる俗信、因習のようなものを取り扱ったミステリーです。ホラー1、ミステリー9という感じですが、ホラー小説ばかり読んでいる私としては、たまの味変にちょうど良い塩梅かなぁと思います。
このシリーズ、ぜひ続いて行って欲しいです。





