
かのこ
@ta_kanoko
2026年8月2日
地球星人
村田沙耶香
読み終わった
怒涛の展開の繰り返しでページをめくる手が止まらなかった。
ラストシーンが衝撃すぎた。
人間の繁殖活動?を「人間工場」と無機質なものとして捉え、
嫌悪している主人公が哀しい。
家族から大事にされない自分、
性行為を強要する塾講師の存在から、
小学5年生の少女がその考えに至るのは自然なことだけど。
家族や親戚、友人と、物語の中に大人はたくさん登場するのに、
彼女を矯正し導いてくれる大人が一人もいなかった事が哀しい。
主人公が性被害に遭ったとカミングアウトしても、
母親からは「可愛げもないあんたがそんな目に遭うわけない」
友人からは「もっと酷いことされてる女の子はいっぱいいるよ?」としか言葉を返されなかった事が哀しい。
主人公に対してじっくり腰を据えて対話を試みたり、
母親にスリッパで叩かれてアザだらけであろう主人公に気づいて児童相談所に電話を入れてみようとする大人が一人もいなかったことが不思議でならない。
主人公の「工場」思考も無機質だが、
それ以上に周りの人間が無機質すぎやしないかと感じるのは私だけだろうか?
「子は生まれる場所を選べない」というが、
この主人公はそれに関して不運すぎたのではないかと思う。
母親になれず、
働くことについても不出来な
女の感想。
