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@bunkobonsuki
2026年8月3日
ニュー日本文学史
三宅香帆
温故知新とは言うものの、いざ新しきをすると非難されるのが世の常だ。それは文学史も例外ではない。
『ニュー日本文学史』では、今でこそ古典とされる名作たちが、当時の価値観としては邪道気味な存在だったことを知らせてくれる。
「古典を読むと既視感に襲われる(=今の作品に似ている)」という意見があるが、そこに至るまでには価値観を捻じ曲げ続けた歴史があるのだ。
さて、この『ニュー日本文学史』は夏目漱石の『吾輩は猫である』で終わっているが、その次やさらに次を配置するとしたら、あなたはどの作品を選ぶだろうか。
「自分だったら・・・・・・」というifは読者の数ほどあると思う。『こころ』、『仮面の告白』、『砂の女』、『ドグラマグラ』、あるいは現代の文学。
本著はシンプルにすごく面白い。
同時に、百花繚乱の歴史を持つ日本文学史を絶えず受け継いでいく(ニュー日本文学史の続きを考えられる)にはどうするべきか、考えさせられる。