なななな "傷の声 絡まった糸をほどこう..." 2026年8月3日

傷の声 絡まった糸をほどこうとした人の物語 (シリーズケアをひらく)
ストレートで東大に入った看護師さん。若くて、可愛い。 だけど希死念慮が消えない。何度も自殺未遂を繰り返して、精神科への入院を繰り返す。 他人から見て恵まれていても、家族という見えない部分、今までに受けてきた暴力的なもの、内面の傷は測り知れない。拘束して、リストカットをやめさせて、はい終わりにはならない。 筆者が自分の人生、医療者から受けた待遇、家族のこと、支えてくれた人について、丁寧に紡いでいく。家族の部分については、誰が悪い?父が悪いのか?社会が悪いのか?他人からしたら「早く離婚しろ」とか「話し合え」とか言えるけど、自分の家族の問題を解決することがどれだけ困難か、すごくわかる。 著者が「幼少期の親の関わりでは、自分という器が上手く作られなかった。後から人に認めてもらっても大切にされても、自分の中に上手く溜まらない。流れ出してしまう」ということを書いていて、それが佐々木正美先生が言っている幼少期の関わりがいかに大切か、後から工事のやり直しができないということやな……と思って、切なくなった。 本のラストは、え??ってなって、精神的に辛くて、引きずる。
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