
まろ
@maro
2026年8月3日
僕の名はアラム
ウィリアム・サローヤン,
柴田元幸
読み終わった
アルメニア移民の子アラムが主人公の短編集。
移民となると辛く過酷な生活を想像してしまうが、この物語はとっても大らかでユーモラス。
アラムもいいキャラだけど、彼のおじさんたちがかなりおもしろい。仕事もせず一日中チターを弾いて歌っていたり、砂漠にザクロ園を作ろうとして失敗したり、皆暢気で楽しい。
一方で、『僕のいとこ、ディクラン』の爺さまの言葉や、『哀れな、燃えるアラブ人』など、随所に大人たち世代の悲哀がじんわり滲み出ていて、アラムが子供ながらに何かを感じ取っている様子が胸に響く。
大らかさと悲哀のスパイスが絶妙な、温かい物語でした。


