

まろ
@maro
- 2026年5月16日
そして誰もいなくなった〔改訳新版〕アガサ・クリスティー,青木久惠読み終わった図書館本久しぶりに再読。とはいえ以前読んだのは清水俊二訳なので、新訳は初めて。 およその筋を知っていても引き込まれるストーリー、段々と追い詰められていく登場人物たちの心理描写、無駄のない構成はさすがとしか言いようがない。 追求できない犯罪に対する私刑というテーマが『オリエント急行〜』と似ているけど、その現れが正反対なのが興味深いし美しい。ともに不朽の名作として、これからも読み継がれていくのでしょう。 本文と赤川次郎の解説は文句なくすばらしかったけど、最後の山崎怜奈の解説が微妙過ぎてげんなり…余韻ぶち壊しです。これは編集部が悪い。 - 2026年5月14日
わたしの名は赤〔新訳版〕 上 (ハヤカワepi文庫)オルハン・パムク読みたい - 2026年5月13日
ストーナージョン・ウィリアムズ,東江一紀読み終わった図書館本静かで流れるような美しい文体。 平日は疲れてあまり本が読めないのだが、この本は不思議とすっと入ってきた。読んでいるというより染み込んでくる感じ。 語られるストーナーの人生は世間から見たら華々しいものではないかもしれないが、辛抱強く、誠実に、実直に生き抜いた人だった。 どんな人にもその人生には一瞬一瞬を積み重ねた深さと密度があり、在ることそのものが尊いのだと許された気持ちになる。 また、あとがきの翻訳の東江さんのエピソードがストーナーと重なり、作者だけでなく訳者の心と魂もこもった物語だと感じた。 すばらしかった。 - 2026年5月13日
- 2026年5月10日
成瀬は天下を取りにいく宮島未奈読み終わった大人気の成瀬。こういう話題作はあまり手にとらないのだが食わず嫌いもよくないかと思い試しに購入。 感想としては、思っていたより成瀬がまともだった。もっと傍若無人で破天荒な周囲を振り回すタイプを想像していたけど、どちらかというと個人で努力し行動する孤高の人だった。 それはそれで才能だしなかなかできることではないけど、ある意味社会性の欠如というか、集団で何かをというのは苦手な印象を受けたので、なろうとしてなったというよりそうなってしまったという方が近いのかも。そう考えるとやっぱり島崎の存在が本当に救いなんだろうな。 森見登美彦氏の解説がすばらしかった。 巻末の『ぜぜさんぽ』は作者とキャラクターが入り交じるノリが受け付けなくて飛ばしました。 - 2026年5月10日
クリスマス・プディングの冒険アガサ・クリスティ,アガサ・クリスティー,橋本福夫,橋本福夫・他読み終わった図書館本 - 2026年5月9日
春の庭柴崎友香読み終わった図書館本第151回芥川賞受賞作。 感想書くのが難しいな。家への執着、移り変わる住人、器としての建物、街。 作中に出てくる虫の生態が意志とは関係なく習性として繰り返されるのと同じように、人間もまた非合理的な、なんでそんなことを?と思うような行動を繰り返しているのかも。 柴崎さんの作品は『帰れない探偵』とこちらの2作品しか読んでいないので見当違いかもしれないけど、分かるようでなんとも掴めない、曖昧さ、浮遊感が特徴的だなあと思う。なかなか難しい - 2026年5月9日
名前のないカフェ (新潮クレスト・ブックス)ローベルト・ゼーターラー,浅井晶子読み終わった図書館本戦後のウィーンにあるカフェを舞台に、そこに生きる人々の人生を切り取った群像劇。 大きなことが起きるわけでも、明確な救いがあるわけでもないが、それでも日々は続いていく。 戦後様々なものが目まぐるしく変わっていく中で、それを眩しく感じ、戸惑いを覚えながらも、それでも確かに彼らはそこで生きていたんだということを淡々と描いている。 冬の早朝、曇ったガラス越しに見た太陽のような、明るいけどぼんやりしているような雰囲気で、この本は冬に読めばよかったなーと思う。 随所に差し込まれる、常連のご婦人2人の会話が好き。 - 2026年5月4日
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記小野不由美読み終わった - 2026年5月4日
白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記小野不由美読み終わった - 2026年5月3日
白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記小野不由美読み終わった - 2026年5月3日
白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記小野不由美読み終わった『黄昏〜』がなんか漫画の最終回の「おれたちの冒険はここからだ!」っぽい終わり方に感じたので、リアタイ勢は18年さぞかしやきもきして待ったことだろうと思う。ちゃんと続いてくれてよかったし、書いてくださってありがとうございます。 読んで思うのは、やっぱりディテールまで作り込まれた世界観がすごい。地域の特性や軍や官吏、神農等の職業まで、ファンタジーなのに本当にどこかにあるのかもと思わせるリアリティがある。 この巻では英章がお気に入り。もっと出てこないかな。 しかし市井の人々の窮状読むのが辛い〜〜驍宗様早く出てきて〜〜! - 2026年5月2日
黄昏の岸 暁の天 十二国記小野不由美読み終わった - 2026年5月2日
悲しみは羽根をまとってマックス・ポーター,桑原洋子読み終わった図書館本妻を亡くし悲しみに暮れる一家の元に奇妙な喋るカラスが現れ「おまえがおれをいらなくなるまでここにいる」と言う。絶望の淵にいた彼らが、少し前を向くまでの物語。…と言ったらそういう話なんだけど、よくあるハートフルストーリー的な「いい話」っぽさはなく、極めて詩的、哲学的で、読み手によって解釈や感想が分かれそうな本。 これ翻訳するの大変だっただろうな。 カラスは彼を慰める訳でもないし、息子たちは息子たちで悲しんでいて、でも一緒にいる。その距離感、温度感がとても好みだった。いい話っぽくないところが逆に救われる気持ちになる。 - 2026年4月30日
殺人出産 (講談社文庫)村田沙耶香読み終わった今ある常識や倫理観、正義がいかに脆く不安定なものか、そして自分の幸福を守りたければ他人の幸福も許容し折り合いをつけていかなければならないということを、グロテスクに描いた作品。 表題作なんか、何もここまでやらんでもと思ってしまうくらい徹底的で、皆がブレーキ踏むところをアクセルぶち抜いていく、さすが村田沙耶香…。薄くてすぐ読めるが中身はとにかくエグい。心身が弱っているときに読むのはおすすめしない。 幼少期虫を殺していた主人公姉妹を詰ったマジョリティが、時を経て昆虫スナック食べてる側になってるのがリアルで殺人出産システムそのものよりグロく感じた。 蝉は正義のメタファーかな。 - 2026年4月29日
ここはすべての夜明けまえ間宮改衣読み終わった図書館本序盤は淡々と文字どおり機械的に世界観や家族史が語られ、その分後半の感情の揺さぶり方、振れ幅が大きく、第3部で泣いてしまった。 主人公はシンちゃんを愛していなかったと語るが、彼への感情はやっぱり愛だろうと思う。 融合手術でいろんなものを手放したけれど、それでも残ったものが愛であり、たとえ不合理であっても人間を人間たらしめているものなんだろう。 ラストで作中にも出てくるタイトルの情景が、この物語の美しさ、切なさ、希望を表しているように感じる。 - 2026年4月29日
掃除婦のための手引き書 --ルシア・ベルリン作品集ルシア・ベルリン,岸本佐知子読み終わった著者自身の波乱万丈な人生を元にした短編集。 虐待、貧困、アル中、3度の離婚と結婚、4人の息子のシンママと、なかなか壮絶な人生を歩んでいると思うのだが、悲壮感や押しつけがましさはなく、カラッとしていて清々しい。 世間でいう幸せ・不幸せの枠組みに留まることなく、自分の人生をのびのびと生きた人だったんだなと思う。 とにかく文章が鮮やかで、彩度が高いって言ったらいいのかな、見たもの、聞いたものをそのまま写し取ったような文章だった。 内容がおもしろかったかと言われるとなんとも言えないが、これはずっと記憶に残る本だと思った。 - 2026年4月26日
本と鍵の季節米澤穂信読み終わった図書館本 - 2026年4月25日
ガラスのなかの少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 28-1)ジェフリー・フォード読み終わった図書館本がんばって読んだけど好みではなかったかな〜。 あらすじ読んで幻想小説っぽいのを期待してたんだけど、蓋を開けてみたら詐欺師主人公たちとそのサーカス仲間vs怪しげ研究者のドンパチ活劇だった…。 エンタメ的な割に展開が遅いのでいまいち話に乗り切れず。こんなうまくいくのか?と心の中の突っ込みが止まらなかった。 ただ、随所に差し込まれる蝶の描写がとても印象的でよかった。 調べたところ、著者は幻想作家で有名で、この作品は普段と毛色が違うものだったみたいでなんか納得。著者本筋の作品を読んでみたい。 - 2026年4月21日
五月 その他の短篇アリ・スミス,岸本佐知子読みたい
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