
冬野
@fuyuno
2026年8月4日
愛じゃないならこれは何
斜線堂有紀
読み終わった
面白かった!
「地獄の恋愛小説集」と帯に書かれていたのでどんな異常思考の人間が出てくるのだろうと身構えていたけれど、どの登場人物の言動も理解できるものだったし、共感する点もあってみんなそれぞれ魅力的だった。
とはいえ「地獄の恋愛」という謳い文句も全く間違ってはいない。業火に焼かれながら、主人公たちはあがき続ける。
「ミニカーだって一生推してろ」の設定と展開は生身の「推し」を応援している身としてめちゃくちゃ心に響いた。
地下アイドル・赤羽瑠璃がアイドルとして許されざる行為をしつつも表では理想的なアイドルとして振る舞う様子が素敵。ラストの展開には胸が痛んだ。
一番好みな作品は「きみの長靴でいいです」。灰羽妃楽姫(はいばねきらき!美しい名前……!)と妻川の浮世離れしたやり取りの数々がたまらない。それを妃楽姫の友人が「舞踏会中毒」と言い表すのもしっくりきた。
