愛じゃないならこれは何

22件の記録
- よしい@Yoshe2072025年6月11日読み終わった収録されてるどの作品も「他人に恋愛(もしくはそうと断言できなくてもそれに限りなく近い)感情を抱く」というシチュエーションにおける地獄の境地みたいなエピソードだらけですごい。思わず自分だったらどの主人公と同じ状況に陥るのが一番最悪かってちょっと考えてみたけど、どれもみんな地獄すぎてナンバーワン地獄が選べないくらい地獄。あと完全に地獄に陥ってる人と、まったくそうでない明るく健全な愛情を他者に抱いてる人との対比を描くのがまた巧みで、地獄にいる人のしんどさがさらに浮き彫りになっててなおつらい。続編も読もう。
- 村崎@mrskntk2025年6月11日読み終わったこじらせ激重感情だいすき〜〜〜〜 好きになってしまった男のためにそれまでの自分の趣味を全部捨てて相手の趣味に寄せる、自分をなくしてまで運命を手に入れようとする覚悟ガンギマリの「健康で文化的な最低限度の恋愛」がいちばん好きだった。「最低限度」が無限大すぎる 愛じゃないならこれは何、短編集を総括するようなタイトルぴったり
- 読書記録@records2025年5月18日読み終わった軽率にタイトル買いしたけど、ちゃんと面白かった。 好きすぎになりすぎて、もはや好きなのか執着してるだけなのかわからない、でも諦めきれなくて、自分が自分じゃなくなってきた末期みたいな短編集だった。 物語の中で恋愛と友情の差についてときどき疑義が呈される。 「それにしても、どうして『幸せそう』という形容は恋人同士の関係にしか使われないのだろう?」p.35 「それ、友情が恋愛より下って言われてるみたいで嫌なんだけど」p.173 また、三人で成り立っている友達関係の中で、恋愛感情を抱いてしまったというシチュエーションの短編もある。 恋愛と友情って、優劣をつけられるものではないのだろうけど、 恋愛は相手を独占したくなって(※そうじゃない恋愛観の人もいるが)、「恋人」とか「付き合っている」とかその関係を約束したり言葉にしたりして成立させている分、特別な関係って感じがする。 友達の場合は、わざわざ自分たちは友達とか明言するものでもないし、友達は何人いてもいい(というか、世間では友達の人数が多いことが良しとされる風潮すらある)から、そのへんが優劣がつけられてしまう原因なのかな。 もちろん将来的に配偶者になりうるかどうかの違いもあると思う。 でも私自身はどうなのかというと、好きな人に対しての好きという感情の濃淡とか熱量とか、人として好きなだけなのか、そこに恋愛感情が入り混じっているかどうかの違い、とかがあるだけで、自分の中でどういう好きかキッパリと区別できてない時もたまにあるんだよなあ……と思ったりします。
- mal@K__mal2025年4月30日読み終わった感想いろいろ刺さって心がクランチになった。チョコレートに混ぜたら美味しいかも、いや、美味しくないかも。食感はいいと思う。アイドルとファンの間の愛って、恋愛ではそうあれないキラキラしたもので、お互いにそれを求めて成り立つ関係なのかも、などと。