ねむみん
@nemumin
2025年3月5日

光のとこにいてね
一穂ミチ
読み終わった
女女の感情と関係にまっすぐ向き合っていて良い
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読後半年以上経ってから追記。元は3/5に投稿していて、これを書いているのは9/23。
あれから読書を続けているけど、振り返るとこの作品で浴びた感情が一番生々しかった。
タイミング的に丁寧な感想を書けていなかったけど、例え余裕のある時期でも書けていなかっただろうな。2人の相互の関係、感情、その深さと浅ましさと、全部が今でも輝いている。
女が、同性にも深い感情を抱くことは、ビアンの自認があろうとなかろうと、結構よくあることだと思う。彼女たちの自認は不明だが、性別は関係なく、互いに互いでなくてはならないと人生を通して確信していくのが、とてもよかった。
周りに迷惑をかける描写もたくさんあり、ひとりひとりの身勝手さが垣間見えるにもかかわらず、誰かだけが被害者・加害者になることはなく、ただ人生が交わる時期とそうでない時期があるだけだと感じた。彼らはそれぞれ自由に生きていくだろう。
どろっとした重い感情や独占欲をあんなにも丁寧に描写していたのに、終わりがさっぱりと前向きだったのが好き。この作品に出会えて良かった。