ねむみん
@nemumin
- 2025年9月23日推し、燃ゆ宇佐見りん読み始めた久々の一冊は短めのものを。 思春期特有の自他への嫌悪感を「推し」が塗り替え生き甲斐になっていくが、その「推し」の炎上でみるみる生活に支障をきたしていくさまがリアル。 のめり込むような推し活をしたことはないが、10代の未熟さとの相性は悪そう。冷静な文体で綴られるので、意外と感情に呑まれず読めるのでありがたい。 現代的なテーマだけど、大袈裟すぎる表現も説教臭くもなく、誠実さを感じる。まだ前半しか読めていないのでどういう話に落ち着くのか楽しみ。
- 2025年9月4日
- 2025年6月24日
- 2025年6月20日
- 2025年5月28日
- 2025年5月13日月の立つ林で青山美智子読み終わった作家読み3冊目。世間は狭いなぁという普遍的な面白さの中に人と人のあたたかなつながりを感じられるお話。いい意味でこの作者のいつも通りの作風だ。この安定感と優しさが嬉しい。 老若男女バラバラの主人公たちのなかで、意外にもグッときたのは頑固親父の3章。自分とは遠い属性の人から共感できる価値観が語られるのに弱いのかも。 でも総合的にはあの家族の関係性がとても好きだなと思った。第三者からしか語られない父・息子・母の人柄から、もどかしい家族の形が浮かび上がるのが良い。 蛇足もなく、多くを語らないものの物足りなさもなく、丁度いい描写だった。
- 2025年4月17日赤と青とエスキース青山美智子読み終わったこの方の本を読むのは「人魚が逃げた」に続いて2作目。今作では人魚ではなく「赤と青」がキーとなり、章ごとに主人公が変わっていき、最後の章ですべての物語が繋がる。この構成がこの作家さんの得意なスタイルなのかな? もしかして、と思いながら読み進めていたのに自分が気づいてなかった描写もたくさんあって、今作も感想が「やられた!」になった。 構成の上手さを抜きにしても、あたたかなまなざしで描写される彼らの幸せを願わずにはいられない、素敵なお話。 情熱的な恋愛を経ても50代になるまで衝突し続ける2人がなんというか「らしい」感じがして良かった。そのまま20代でゴールインするほうが美しい話かもしれないけど、そううまくはいかない2人を通して、自分のこれからの迷いある人生も肯定してもらえた気がした。
- 2025年4月5日
- 2025年4月4日人魚が逃げた青山美智子読み終わった3月の終わり、とある日の銀座に行き交う人々が「人魚が逃げた」と悲しむ王子と出会う話。 王子と交わした言葉と「人魚姫」のストーリーをきっかけにパートナーや家族のことを省みる主人公たちを通して、愛情をつたえることの難しさを感じる物語だった。 しかし後悔している王子をよそに、主人公たちは皆前向きになるので、全体的にあたたかみがあった。 切ない物語から学びを得て、今の幸せを噛み締めることってあるよね。王子には申し訳ないけど。勝手に王子にエールを送りたくなる。 どの章もしみじみと良かったけど、特に五章は、そうきたかー!というのが率直な感想で、それまでの四章分の重みが乗った面白さだった。観覧車だと思っていたら実はジェットコースターに乗ってしまっていたようだ。 エピローグ後はもう一周したくなってしまった。憎いぜ。 各章のタイトル「恋は愚か」「街は豊か」「嘘は遥か」「夢は静か」「君は確か」の語感が良い。
- 2025年3月31日
- 2025年3月25日婚活マエストロ宮島未奈読み終わった王道かつ爽やかな話で勢いのまま読み進めてしまった。成瀬シリーズと同じく、この作者の書く話には人のあたたかみがあるね〜。あと自立した人間が多くて気持ちいい。精神的な依存のない関係が多い気がする。 ストレスなく読める安定的に面白い作品を生み出してくれる人ってありがたい。ドラマ化したらいいのにな。 あと、小説を読むのが久しぶりなので、小説の中に「Xのおすすめ欄を眺めて時間を浪費する」シーンがあったりするのが現代を感じた…。 暗いニュースも多い昨今、世界がこんなふうだったらいいな、と思うようなささやかで素敵な物語だった。猪名川くん、お幸せに!
- 2025年3月19日成瀬は信じた道をいく宮島未奈読み終わったすごくいい意味で、感想という感想もない。分類としては日常ものなのかな。こち亀みたいな安心感がある。 きっと今後も「おっ、成瀬の新刊出てるじゃん」と嬉しくなる、というかなりたいので、今後もこんな感じで続いてほしい。 成瀬の毎年必ずおみくじの大吉を引くって設定わかるなぁ
- 2025年3月5日光のとこにいてね一穂ミチ読み終わった女女の感情と関係にまっすぐ向き合っていて良い --- 読後半年以上経ってから追記。元は3/5に投稿していて、これを書いているのは9/23。 あれから読書を続けているけど、振り返るとこの作品で浴びた感情が一番生々しかった。 タイミング的に丁寧な感想を書けていなかったけど、例え余裕のある時期でも書けていなかっただろうな。2人の相互の関係、感情、その深さと浅ましさと、全部が今でも輝いている。 女が、同性にも深い感情を抱くことは、ビアンの自認があろうとなかろうと、結構よくあることだと思う。彼女たちの自認は不明だが、性別は関係なく、互いに互いでなくてはならないと人生を通して確信していくのが、とてもよかった。 周りに迷惑をかける描写もたくさんあり、ひとりひとりの身勝手さが垣間見えるにもかかわらず、誰かだけが被害者・加害者になることはなく、ただ人生が交わる時期とそうでない時期があるだけだと感じた。彼らはそれぞれ自由に生きていくだろう。 どろっとした重い感情や独占欲をあんなにも丁寧に描写していたのに、終わりがさっぱりと前向きだったのが好き。この作品に出会えて良かった。
- 2024年12月18日成瀬は天下を取りにいく宮島未奈読み終わった
- 2024年9月20日プロジェクト・ヘイル・メアリー 上アンディ・ウィアー,小野田和子,鷲尾直広読み終わった王道SF物語として万人におすすめできる名作。映像化前に誰のレビューにも触れずに読めてよかった。なんで読んだのかきっかけすら覚えてないけど出会えてよかった。
- 2023年12月10日
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