dstar10 "服従" 2026年8月4日

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@dstar10
2026年8月4日
服従
服従
ミシェル・ウエルベック,
大塚桃
10年ぶりに再読した、再々読かもしれない 実に見事な構成の小説という感想は2015年の初読時から変わらない カトリック文明、その退廃と衰退の体現者であるユイスマンスの研究者である主人公の大学教授が2022年大統領選挙の際に経験する、ある種の地獄巡りを経て、長年のアイデンティティと訣別する そして彼が新たに向かった未来とは…という筋立てです イスラムとカトリック、衰退と繁栄、国家と暴力といった対立軸や問題系を主人公フランソワの自問や会話から浮き立たせる手法は手練れの極みであり、再読してみると他の登場人物はいささか説明的なセリフが多いと思わされる場面もある ですが!古今東西虚実ないまぜの人物名やアイデア、思想の織り交ぜが巧みであっという間に読み終えてしまう傑作となっている 時事性と芸術性の高さが際立つウェルベック随一の…と言いたいところですが、その後さらにその上をいく「滅ぼす」が2023年に出るのである
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