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dstar10
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@dstar10
  • 2026年8月23日
    ホメロス物語
    そうです予習ですノーラン監督はあんまり好きじゃないですが それはさておきこの本は素晴らしい 簡潔かつ深い洞察も含み、ジュブナイル向けではありますが、十分初老の私が読んでもとても良かったです
  • 2026年8月7日
    コクトーの食卓
    コクトーの食卓
    必要が生じてこれからしばらくフランスのお勉強をする レシピとコクトーの思い出を名レストランのシェフがレシピ付きで綴った軽いエッセイ集 なんと訳者は辻邦夫 ヴィシソワーズの由来とかかつては各家庭の樽で自家製の酢を作っていたとか、コクトー本人のいろんなエピソードのほかにも かるいといえばなかなかのかるさなんですが面白かったです
  • 2026年8月4日
    服従
    服従
    10年ぶりに再読した、再々読かもしれない 実に見事な構成の小説という感想は2015年の初読時から変わらない カトリック文明、その退廃と衰退の体現者であるユイスマンスの研究者である主人公の大学教授が2022年大統領選挙の際に経験する、ある種の地獄巡りを経て、長年のアイデンティティと訣別する そして彼が新たに向かった未来とは…という筋立てです イスラムとカトリック、衰退と繁栄、国家と暴力といった対立軸や問題系を主人公フランソワの自問や会話から浮き立たせる手法は手練れの極みであり、再読してみると他の登場人物はいささか説明的なセリフが多いと思わされる場面もある ですが!古今東西虚実ないまぜの人物名やアイデア、思想の織り交ぜが巧みであっという間に読み終えてしまう傑作となっている 時事性と芸術性の高さが際立つウェルベック随一の…と言いたいところですが、その後さらにその上をいく「滅ぼす」が2023年に出るのである
  • 2026年7月28日
    Shah of Shahs
    ポーランドのノンフィクション作家、リヒャルト・カプチンスキの作品。パフラヴィ朝の終焉を描いてます。とはいえ編年体の重厚なルポ、ではなく一枚の写真やノートから断片的と言って良いくらいの散文を集めた中編です。『イラン近代史』と併読しました。最終章で革命そのものに関する省察が増えるのは、作家の母国ポーランドの組織、「連帯」による社会改革の取材をしていた時期だから、らしいです。必ずしもわかりやすい内容ではありませんが、彼の詩的な思索に触れることができて良かったです
  • 2026年7月25日
    科学の発見 (文春e-book)
    科学の発見 (文春e-book)
    「学生向けの講義がもとになった」とはちょっと思えないくらい重厚な科学史 巻末のテクニカルノートは多分今まで類のない試み 山本義隆などに馴染みのある方には是非読んでみてほしい
  • 2026年7月23日
    イラン現代史
    イラン現代史
    近現代の歴史を確定的なものとして描くのはどの国であれ地域であれ難しい。断片的なニュースを思い出しながら読み進めると、例えば2005年のイラン大統領選挙もポピュリズムの勝利とある。そのアフマディーネジャード政権二期目では民営化など新自由主義的政策が採用された、などのキーワードが浮かび上がる。世界の潮流と隔絶しているように思いこみがちなイランも、決してそうではないことが体感できた。
  • 2026年7月4日
    夏帆
    夏帆
    『夏帆』 難題を突きつけられ、それを解決する旅、繰り返されるモチーフ(しゃべる動物、夢の中の暴力、異世界の入り口、警告された脅威が遠くから近づく、壁抜けetc)を滑らかに漂う。難題はずいぶんヤワになった。作者自身の体力の衰え(またも)を思わせる、しかしそれは読者たる私の衰えと同時進行なのだ ともに老いを慈しむことのできる作家を持てたことを喜ぶべきなのだ
  • 2026年6月22日
    虐殺器官
    虐殺器官
    プロットとアイディアは間違いなく世代を越えた傑作でしょう。ここに提出されている紛争、貧困、文明と生活の軋轢は、あまりにも今日ここにある危機とがっちり交差しております。ボルヘス、ダーウィン、カフカにモンティバイソン他のペダントリー参照系、電子ガジェットも効いております。やや類型的な人物描写と女性の関わり方はプロット推進のため必要ではありますが、スレ切った私には瑕瑾と感じられました。しかし後書き含めてそうそうは出てこない名作であり、著者の早世はかえすがえすも残念です
  • 2026年6月10日
    ヴァージニア・ウルフ短篇集 (ちくま文庫 う 18-2)
    短編集というか断片集のような 自動書記といったら良いか溢れる想念を集めたもの 「意識の流れ」といってしまえばまとまりよく収まりますが独自の世界で良かったです
  • 2026年6月6日
    アメリカン・マスターピース 戦後篇(柴田元幸翻訳叢書)
    戦後篇も再読 粒揃い度はアンソロジー3冊のうち一番です オコナーの名編と「ノー・カントリー」は繋がっている マラマッドは「最初の七年間」が選ばれても良かったかな しかしなんといっても「バナナフィッシュ日和」に尽きます 3冊の中でも群を抜いている 何時読み返してもいろんなパートで衝撃を受けます
  • 2026年6月5日
    アメリカン・マスターピース 準古典篇
    再読 といってもけっこうキレイに忘れているものも多かったので(略 フォークナーはじめ今その内容も形式も語法もあかんやろ連発ですがWW II前のアメリカはこうだったはビリビリ伝わる フィッツジェラルドがやっぱり良いですね
  • 2026年5月31日
    アメリカン・マスターピース(古典篇)
    アメリカン・マスターピース(古典篇)
    再読 「書写人バートルビー」メルヴィルが白眉でした ジェイムス、トゥェインも良い、ロンドンも…ってみんな傑作揃いなのは突然なんでした
  • 2026年5月28日
    適者はいかに作られる
    適者はいかに作られる
  • 2026年5月25日
    ジェイン・エア(下)
    ジェイン・エア(下)
    素晴らしい この筋の展開を先読みするのは無理というものでしょう 一人称の圧倒的ナラティブがまさに正統世界文学を証明しています グリーン『情事の終わり』を思い出す聖書と人生の関わり 確かにこれは名作です いづれの方も長生き出来なかったブロンテ姉妹の奇跡の作品群の一つであると感じ入りました
  • 2026年5月24日
    ジェイン・エア(上)
    ジェイン・エア(上)
    「高慢と偏見』も『嵐が丘』も読んでいないのですが、例えば海外読書系Youtuberの世界文学ベスト20みたいな企画では必ずかなりの上位に来るこの小説、興味本位で読み始めてまずは光文社版上巻終了しました 英国調の回りくどさはわずかにありますが、身構えてたのに意外にも読みやすく、あっという間の読み心地でした さて後半どうなるか
  • 2026年5月21日
    高校数学でわかるマクスウェル方程式
    基礎的な内容でも知らないことばかりとおもわされる良書です 最終章は相変わらず格調高い締めですね
  • 2026年5月12日
    すごい物理学講義
    すごい物理学講義
    タイトル通りの内容、なんですが実に高踏的で高等なので雰囲気を完全に伝えてなくて惜しい感じ さすが大ヨーロピアンらしく古典と最先端の知識を縦横無尽に行ったりきたりする深みリッチさがすごい(我ながら酷い文章) ボーアとディラックとハイゼンベルクそしてもちろんアインシュタインは出てくるがシュレディンガーはまる無視されている これは彼の方程式に「時間を含む」ものがあるせいか?花田清輝によるエッセイ『目の鱗』にも通底する関係の網目(の面積)こそ現実の表出である(大意)という記述に出会えて痺れました 超弦理論ではなくループ量子重力理論(初耳)に至る、詩人の語りによるハード理論書 もう最高で他の翻訳書も続々出てたようなので追っかけます 積読してたのが勿体なかったが、他の物理読み物を読んでいた多少理解しやすかったからまあヨシとします ナイス!
  • 2026年5月10日
    ホログラフィー原理とはなにか 宇宙と素粒子を統一する最新理論
    2026年4月出版のキトキトのブルーバックスです。この間読んだハートッホの本よりさらにぶっ飛びの内容でした。AdS/CFT対応の少し詳しい解説があって良かった。「辞書」とか「ひも」みたいな日常の語彙が世界成立大原理の補助に使われているのが面白い、とトン・チン・カンな感想を口走って終わります
  • 2026年5月8日
    転落
    転落
    新訳で再読した 『カミュ ふたつの顔』で強調されていたように、この小説や主人公の造形にサルトルへの意趣返しや当て擦りをよみとるのは容易かもしれない しかし長い時間の経過した今、その背景から遠く離れて本作品と向き合うことができる 教条主義的思想ではなく、あくまで個人の根源的死生観から距離を置かずに考え、表現し続けるカミュの姿勢は今でも価値を失っていないと私はいつも思っている
  • 2026年5月5日
    ピサへの道
    ピサへの道
    こ・れ・は仕掛けとオチのきつい昔ながらのお話集でした だいぶ前に読んだ『アウト・オブ・アフリカ』が最高だったディーネーセンの相変わらずの浮世離れぶりと真面目なんだかよくわからないユーモアはおおいにありました
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