
dstar10
@dstar10
- 2026年10月11日
谷間の百合バルザック,石井晴一読み終わった評伝を読んだので久々にバルザックの小説を読みました 作家自身の生い立ちそのもののような序盤からおそらくは実体験も色濃く反映された内容が接続されます とはいえ筋の動きはとても少なく進行し、それだけバルザックの筆力頼り、なのですがあれよあれよとしっかり最後まで読まされます 終わり方が良いですね! - 2026年10月5日
- 2026年10月1日
- 2026年9月25日
- 2026年9月23日
孤独な散歩者の夢想ルソー読み終わったフランス思想史において欠かすことのできないルソーとかもっともらしいことを言いながら、恥ずかしながら未読でした あまりに名前が頻出するもので1番読みやすそうなこの本にしましたが、理解のための知識とか文脈を甚だしく欠いているのでチソプソカスプソでした まず読んだ、ということだけ記録しておく - 2026年9月18日
レストランの誕生レベッカ・L・スパング,小林正巳読み終わった読了に大変苦労しました 長くて論旨がヨレたうえに最後に「…というわけではない」の曖昧否定が来る時期の文章が続くタイプ、すなわちある種の正調学者文、というわけで読了に(略 文献の膨大さと渉猟の広範さは大したものです きっと良い本なのでしょう お疲れ様でした - 2026年9月18日
バルザック(下)シュテファン・ツヴァイク,水野亮読み終わったまた読みたい心に残る一節下巻は終盤にかけて悲劇的様相を帯びてくる かの偉大な作家は生涯物質的、精神的幸福を持続的に持つことはなかった しかしその作品群は人間のあらゆる側面を余すことなく…もうよしますが感動作でした これがツヴァイクの遺作、かつ決定稿ではないという編者後書きもなかなかの衝撃です 素晴らしい - 2026年9月16日
- 2026年9月15日
バルザック(上)シュテファン・ツヴァイク,水野亮読み終わった「一つの奇蹟がバルザックを救ったが、しかし秩序が彼の生活のなかに座を占めようとするたびに、混沌と困窮を必要もする彼のより深い本能が、新たな不秩序をもってこれに答える。バルザックは燃えるような空気のなかでしか呼吸できないのだ」 ツヴァイクは訳者が誰でも流麗かつ達意の名文で読者を魅了する。バルザックその人こそが大ロマンの主人公としか思えない。下巻が楽しみです。 - 2026年9月11日
ブルボン朝 フランス王朝史3佐藤賢一読み終わったお勉強のため再読 さすが手だれの小説家で講談調と言えるくらいの読みやすさ つまみ併読しているソヴィニー『フランス史』と比べると、当然ながら叙述も力点も全然違って興味深い cherchez la femme! - 2026年9月5日
東京都同情塔(新潮文庫)九段理江読み終わったラランドニシダが文庫にだけ収録されている短編を激推ししてたので探して買いました。メインの芥川賞受賞作は生硬なアイデアとAIとかTwitterなどの噛み合わせが私には合わず 短編も生硬(略と現代的アイテムの噛み合わせがわt(略 きっと本作品に多いに意味を見出す読者の方はたくさんいるのでしょう - 2026年8月27日
食の歴史ジャック・アタリ,林昌宏読み終わったまた読みたい多方面に渡る著書を持つ、まさに碩学という言葉がふさわしいアタリによる食のみならず人類の過去現在未来の歴史を透視した本 箇条書きに近い短文の連続ですが、内容が網羅的かつ深いところがさすがです 要するに今の恣意的利益至上主義的態度(売り手も買い手も)では今後全く未来はないよ、という誰もがいまうっすら感じていることを幅広い事実で例証してくれています ジェイソン・ファンとジャック・アタリの組み合わせで賢く人類がサヴァイヴできますように! - 2026年8月23日
ホメロス物語森進一読み終わったそうです予習ですノーラン監督はあんまり好きじゃないですが それはさておきこの本は素晴らしい 簡潔かつ深い洞察も含み、ジュブナイル向けではありますが、十分初老の私が読んでもとても良かったです - 2026年8月7日
コクトーの食卓ジャン・コクトー,レーモン・オリヴェ,辻邦生読み終わった必要が生じてこれからしばらくフランスのお勉強をする レシピとコクトーの思い出を名レストランのシェフがレシピ付きで綴った軽いエッセイ集 なんと訳者は辻邦夫 ヴィシソワーズの由来とかかつては各家庭の樽で自家製の酢を作っていたとか、コクトー本人のいろんなエピソードのほかにも かるいといえばなかなかのかるさなんですが面白かったです - 2026年8月4日
服従ミシェル・ウエルベック,大塚桃読み終わった10年ぶりに再読した、再々読かもしれない 実に見事な構成の小説という感想は2015年の初読時から変わらない カトリック文明、その退廃と衰退の体現者であるユイスマンスの研究者である主人公の大学教授が2022年大統領選挙の際に経験する、ある種の地獄巡りを経て、長年のアイデンティティと訣別する そして彼が新たに向かった未来とは…という筋立てです イスラムとカトリック、衰退と繁栄、国家と暴力といった対立軸や問題系を主人公フランソワの自問や会話から浮き立たせる手法は手練れの極みであり、再読してみると他の登場人物はいささか説明的なセリフが多いと思わされる場面もある ですが!古今東西虚実ないまぜの人物名やアイデア、思想の織り交ぜが巧みであっという間に読み終えてしまう傑作となっている 時事性と芸術性の高さが際立つウェルベック随一の…と言いたいところですが、その後さらにその上をいく「滅ぼす」が2023年に出るのである - 2026年7月28日
- 2026年7月25日
科学の発見 (文春e-book)スティーヴン・ワインバーグ読み終わった「学生向けの講義がもとになった」とはちょっと思えないくらい重厚な科学史 巻末のテクニカルノートは多分今まで類のない試み 山本義隆などに馴染みのある方には是非読んでみてほしい - 2026年7月23日
イラン現代史黒田賢治読み終わった近現代の歴史を確定的なものとして描くのはどの国であれ地域であれ難しい。断片的なニュースを思い出しながら読み進めると、例えば2005年のイラン大統領選挙もポピュリズムの勝利とある。そのアフマディーネジャード政権二期目では民営化など新自由主義的政策が採用された、などのキーワードが浮かび上がる。世界の潮流と隔絶しているように思いこみがちなイランも、決してそうではないことが体感できた。 - 2026年7月4日
夏帆村上春樹読み終わった『夏帆』 難題を突きつけられ、それを解決する旅、繰り返されるモチーフ(しゃべる動物、夢の中の暴力、異世界の入り口、警告された脅威が遠くから近づく、壁抜けetc)を滑らかに漂う。難題はずいぶんヤワになった。作者自身の体力の衰え(またも)を思わせる、しかしそれは読者たる私の衰えと同時進行なのだ ともに老いを慈しむことのできる作家を持てたことを喜ぶべきなのだ - 2026年6月22日
虐殺器官伊藤計劃読み終わったプロットとアイディアは間違いなく世代を越えた傑作でしょう。ここに提出されている紛争、貧困、文明と生活の軋轢は、あまりにも今日ここにある危機とがっちり交差しております。ボルヘス、ダーウィン、カフカにモンティバイソン他のペダントリー参照系、電子ガジェットも効いております。やや類型的な人物描写と女性の関わり方はプロット推進のため必要ではありますが、スレ切った私には瑕瑾と感じられました。しかし後書き含めてそうそうは出てこない名作であり、著者の早世はかえすがえすも残念です
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