
やきもき
@yakimoki
2026年8月6日

イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション (ちくま文庫)
カレル・チャペック,
飯島周
ユーモアと皮肉の利いたイギリス旅行記。1930年代に書かれたものだが、イギリス人の気風的なものは案外変わっていないかもしれない。
『今や、民族と民族との距離は、おそろしく遠い。われわれはみな、遠くなれば遠くなるほど、孤立する。もはやきみは、自分の家から決して足を引きずって外へ出ないほうがよいだろう。くぐり戸に錠をかけ、窓のシャッターをおろしたほうがよい』
冒頭の「あいさつ」なのだが、訳者あとがきによると、これは著者の絶筆なのだそう。これが書かれたのはナチスドイツの台頭する時代。2026年の現在、民族間の距離はますます遠くなっているように感じる。
