しがない "自選 谷川俊太郎詩集" 2026年8月5日

しがない
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@ooe
2026年8月5日
自選 谷川俊太郎詩集
最近は言葉に力が欲しいと思い詩集に没頭している。他の詩集も並行して読んでいるが、谷川の詩からはなんといってもまず第一に「物体」を感じる。物体あっての見えている世界というか。よく詩というもので万人が思い描くのは感情や観念、思想のようなものだと思う。しかし、谷川が実際に描いているのは物体ありきの感情や観念である。観念を思い描くにも、まずは実地に、目で見たり触ったりしないと観念にはたどり着かない。この物体としての前提のあることが、谷川の詩が私たちに馴染みやすい理由となっているのだろう。最初から観念で始まる詩であれば、そこに価値観や思考を共鳴させないと何を読んでいるかがわからなくなる。 シンプルではあるが、シンプルだからこそ良い。浅そうに見えて浅くない。なぜなら谷川の描くそれこそ手が実際に物に触れているということである。私たちは大人になるにつれて触れる"もの"を見なくなる、考えなくなる、慣れてしまう。谷川の詩はその心を童心に戻してくれる。まずは物体があるんだよ、と。だから良い。 ちなみにぼくがこの中で一番好きだった詩は『なんでもおまんこ』
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