紫香楽 "ライ麦畑でつかまえて" 2026年8月6日

紫香楽
紫香楽
@sgrk
2026年8月6日
ライ麦畑でつかまえて
ライ麦畑でつかまえて
ジェローム・デーヴィド・サリンジャー,
J.D.サリンジャー,
野崎孝
ホールデン、ADHD/ASDすぎる。 全然こいつ嫌いだな〜と思いながら読んでいたのだが、学校もなにもかもが好きでなくインチキに感じて居場所がないし単位も取れないっていう感じには共感があった。(でも十代のときに読んでも全然嫌いだったと思う) 寮を出て電車に乗ったあたりから最後は自殺して終わるのかな〜、そうでなくても失踪するのかな〜、爽やかに自殺する感じで終わりそうだな、と思いながら読んでたんだけど、失踪はする気だったし死についての話もちょいちょい終盤出てくるものの、ちゃんと家に帰ったみたいでよかったです。 死んだり失踪したりせず、家に帰って(入院して)また次の学校に行くことになって終わるのに名作になってるのはすごいなと思った。 ホールデンは好きじゃないものが多いけど、同時に好ましいと思うものも色々あるし、別れれば好ましくなく思っていたつもりのやつらも懐かしく感じてしまうし、兄弟のことは深く愛している。 妹のフィービーもまたホールデンを深く愛している。 フィービーがいなかったら、ホールデンがフィービーを愛していなかったら、フィービーもまたホールデンを愛していなかったら家に戻る結末にはなれなかったと思う。 青春小説のラストがこうなのは(感化される読み手たちのことを思っても)いいことだなと思った。 私は完全にこういうの自殺か失踪させちゃうタイプの書き手だからな……
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