ライ麦畑でつかまえて

49件の記録
- 超高速道路@goalkeeper2025年7月5日読み終わった周りの人間が馬鹿ばっかに見えて、そいつらの一挙手一投足が気に障る感覚が、理解できない訳ではないけど、どちらかといえば自分はインチキ野郎で卑小な生を選んできた側なので、正直ハマりきらなかった。だけど、ホールデンがルームメイトを懐かしんだり西部に行かなかったり、振り切れないラストなのはよかった。なんだかんだ折り合いつけて生きていくんかなー。
- ズズキ@zukkiziburi2025年6月1日買った読み終わった白水社110周年記念フェアの店頭に『ライ麦畑でつかまえて』も並ばれていたので購入。 元々バナナフィッシュから知り、ずっと何となく気になっていた作品。 口語体で最初は読みにくく、また主人公が何に対しても不平不満ばかりでキレやすく、けど弱気で行動に移すことを躊躇する性格ときたので、途中読むのを止めようかと何度も思った。 大人は彼にとって汚く下劣で仕様がないもので、それが言葉や行動の端々で感じられると、彼の心中は嫌悪感でいっぱいになる。 一部そうではない人たち、2人組の尼さん等、主に女性性の包み込む優しさには心を許している節がある。それは無邪気な子供を守る母性的なものを感じているからだと思う。 彼は子供たちが無邪気に遊ぶことを見守りたい、ライ麦畑の崖で子供が落ちそうになるのをつかまえたい、そんなことをしたいんだと妹に言う。 現に回転木馬に乗っている妹を見て、彼は多幸感を得ていた。 彼はタバコを吸い嘘をつく青年期真っ只中にあるが、完全な大人ではなく、子供から大人になる過程に身を置かれている状態が心底嫌なのだと思う。できるだけ世間からの距離を取りたいという気持ちはあっても、そこから完全に離れたいとは思えない。 この気持ちは本当にわかる。 現に私が全く同じだから。 変に勝気に話をしてくる大人も好きではないし、ああいう話し方をしたくないものだとも思う。 ここまではキレはしないけど、誰しもが少し共感できる部分がこの本にはあると思う。 記憶を消してもう一度読み直したいと思う作品ではないけど、少し忘れた頃にぱらぱらと読み直すのに丁度良い作品。
- 犬川@nekoiruyo2025年3月27日読書会の課題本にしたけど、参加者みんな「わからん…」という表情だった。 でもなんかあとからわかる、という気持ちになった。こういうふうにしか世界とつながれないこともある。 脈絡もオチもないことをずっと話しかけてくる娘に「ホールデンやな…」と思って付き合っている。
- ‼️@oru_____1900年1月1日借りてきたかつて読んだ村上春樹さん訳もあるけどこっちで。 みんなが想像するアメリカってこんな感じだよねっていう雰囲気。主人公の言葉遣いも荒くて、やってる事も言ってる事も意味不明な部分が多くて気になりはするかも。 物語一つ一つの描写ってより、お話の雰囲気を楽しみたい人にはいいのかも。