路傍のクロワッサン "鹿男あをによし" 2026年8月6日

鹿男あをによし
『鴨川ホルモー』に続いて、万城目氏のもう一つの代表作『鹿男あをによし』を読了。 京都を舞台に繰り広げられていた『ホルモー』から変わり、今作での舞台は奈良。 それゆえ、「古墳」「卑弥呼」、そして「鹿」といった奈良の象徴たちが続々と物語に登場。 奈良の歴史と地理を上手く絡め合わせ、荒唐無稽な万城目ワールドを構築しています。 知識に裏付けされたデタラメこそがは、万城目文学の真髄ですね。 また、各登場人物のキャラクターが等身大に仕立て上げられているため、現実との乖離を感じず、私たちが知らないだけで実際にどこかで繰り広げられているのかもしれないという錯覚を抱かせてくれるのも面白いところです。 100ページに至るまで本筋には入らなくても苦痛なく読めてしまえるのは、、キャラクターが上手く描けているからなんでしょう。 そして何と言っても、(『鴨川ホルモー』もですが)『鹿男あをによし』という題名の口触りのよさが良い。 いちど聞いたら忘れないですし、つい口に出して言ってみたくなりますよね。
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