
saeko
@saekyh
2026年8月6日
絶望しかけた女子のための世界史
ティチュー・ルコック,
鳥取絹子
世界史というタイトルは偽りありで、実質的にはフランス史。
女性が子どもを産むことができるという身体的な性質から、いかに男性の所有物化され、権利を奪われてきたか、という読んでいて辛くなるような歴史が綴られている。
たしかに世界史の授業で出てくる登場人物って男性ばかりだ。女性が能力があることを認めると不都合であること、実際に活躍が妨げられていたこと、そしてあらゆる差別と偏見からなかったことにされてきたんだな…。
そしてどれだけ批判され、虐げられても、平等を勝ち取るために戦ってくれた先人たちのおかげで今の社会があるのだ、と改めて思う。もちろんまだ完璧ではないけれど、この本にある中世や近代の扱いに比べたらましだ…。
ただやはり、男性と女性を敵対構造にするような主張は受け入れられづらさがあり、過激なフェミニズムは敵視されやすい状況が根強く存在すると思う。女性はもちろんだけど、男性も、その性別であることで他者や社会から押し付けられている固定観念から解放されて、公平な機会が保証されるような、そんな理想を目指したい。
