ほんのうに "イン・ザ・メガチャーチ" 2026年8月5日

イン・ザ・メガチャーチ
推し活、貧困、冷笑、フレネミー、ミドルエイジクライシス、男性のケア⋯と令和全部盛りのような小説。分厚いのに物語が強いのでスラスラ入ってきた。 久保田の人間関係の断絶と、澄香が感じるINFPの生きづらさに圧倒的共感。めちゃくちゃ食らった。INFPのおじさん(私)って二重苦で、ほんと雑談できないんですよね⋯ 久保田は道哉との距離感を見誤って突撃し、澄香もこれで潮時と思いながら髪の毛まで全身紫で渋谷に赴く。自ら望んで視野を狭めて行動した2人は、人間に対して俯瞰的であろうとする国見よりもよほど清々しい。作中で主観としての幸せは語られていたが、客観的にも幸せに見えた。動画の中のちゃみするが振り返る瞬間に物語が終わるので、久保田にはもう一段階衝撃が訪れるわけだけど、自分を使い切った今の久保田ならそれも受け止めて、関係構築しなおせるのではないか、という小さな希望を感じた。
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