いち "海と毒薬" 2026年8月7日

いち
いち
@INTJ_GEMINI
2026年8月7日
海と毒薬
海と毒薬
遠藤周作
原爆の日が近いこの時期に予備知識なく手に取ったが、その生々しさに息が詰まった。実在の生体解剖事件を基にした作品。 「命とは」「良心とは」という使い古されたテーマのはずなのに、淡々と描く筆致だからこそ静かで逃げ場のない重みを持つ。劇的な悪意ではなく、流されるままに良心が麻痺していく怖さ。 感情を排した冷徹な描写だからこそ、読後の重い余韻がずっと残って消えない。
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