
りなっこ
@rinakko
2026年8月7日
ジンタルス RED AMBER
皆川博子
読み終わった
素晴らしい読み応え。19世紀ロシア、農奴という虐げられる者の側に生まれた主人公ミーシャと、13世紀バルトで北方十字軍の不条理な殺戮によって家族を失った少年ジンタルス。ふたりの物語は交錯し、「在る」ことそのものの悲運にあらがう彼らの旅の軌跡が記される。
太古の地層から流れ出して海の旅をした琥珀が、海の青に染まることはない。そんな琥珀の中でも、とりわけ紅くあろうとする〈紅い琥珀〉にミーシャは惹かれた。心から自然に溢れてくる言葉を綴り、ただ己の感じたままを表現しようとしたミーシャの魂の在り方も〈紅い琥珀〉だった。




